心理的に安全な場所をつくるための幾つかのルール
XP祭り2016のスライドで「心理的に安全な場所」というのが出てくるんだけど、ワタシの場合は、心理的に安全な場所作りの方法の一つとして、メンバを守る、守らないの線引きをはっきりして伝えるのが良いと思うんですよ。
「これは絶対に守って!」とういうルールはどのプロジェクトでもあると思うのです。その守って欲しいコトはプロジェクトで様々だとは思うのですが、多くは顧客都合がほとんとです。
- セキュリティ上、IDを使い回ししてはいけない
- 開発環境はアプリのステージングなので、無断でシステム変更してはいけない
などなど。
こういった守ってもらわないと困るコトは、それを要求する顧客の担当者も顧客内で徹底するように指示されているコトが多いので、それを迂闊に間違えると説明がつかないし、そのコトに対する対策が馬鹿げたほどに精神論的で効果が得難い対策をミスった自分たちから将来の自分に課してしまうんですよね。
メンバを守るラインを明示せよ
そういった約束事を守っている中でのミスはメンバを守るとはっきりと言葉にして伝えるのがリーダなりプロジェクトマネージャの意思を示す大切なことだし、それを守らないでコトを起こした際には一切守らない、と伝えるコトも大時なことだと思うのです。
守るといっても好き勝手にやってもらうということはせず、一線を越えないように、作業のポイントは見ておく必要があります。
忙しい中で、そんなに仔細なところまで見ていられないと思ったら、それは違います。普段からあまり作業を見ていない人のやらないための言い訳です。
例えば、IDを使いまわさないのであれば、対象となるIDを使う作業のところだけ気にしておけばいいのです。どのIDがそういった制約があるのかを明らかにしておけば、そのIDを使うかどうかだけをウォッチしておけばいいのです。
忙しいのだったら、手を出すもの、出さないものの判断に守るコトを優先するような判断をしたら良いのです。
心理的に安全な場所の作る一つ方法
ワタシが心理的に安全な場所を作るもう一つの工夫は、「空き時間を作ることは良いことだ」というものです。いつも忙しく働いているのはよくないです。集中して全体の期間の8割くらいで終わらせて、残りの2割を考える時間に使うのが理想です。
考えるといっても、仕様を考えるのは8割の時間の中であって、チームの課題、作業手順の課題、次の課題になりそうなことのブレスト、新しい製品リビジョンの調査、環境の整理、などなど、暗黙になっている課題の発見や過去の自分たちが作り込んだ負債、将来の自分たちが楽になるための投資的な活動に割くように時間というリソースを振り向けすように促すことをしてもらう。