「仕事が遅い…」と感じたときの対処方法
「仕事が思うように進まない」
「仕事の出来が遅くて全体のボトルネックになっている」
リーダかメンバかで受け止め方は違うけれど、予定していた通りに完了しないことは共通項です。どちらの立場にしても本来であれば計画した日付で作業を完了させたかったのですから。
メンバの立場であれば、そうした状況に陥ったときに自分を責めてしまいがちですが、そんなことをしても仕事は進捗しないという事実を認識して、1ミリでも進むことのために時間を使いましょう。ここはハートを折るような人生にとって深刻で重要なイベントではありません。たくさんある仕事の一つに過ぎません。
リーダの立場なら、ここで理詰めでメンバを追い込んでもこれまた同様に1ミリも進捗しません。返って、萎縮して交代してしまうかもしれません。
いずれの立場であっても実現したいことは仕事を進捗させることです。
リーダは停滞している原因を見つけなさい
進捗が滞っている当事者のメンバは、自分で嵌っているのでその原因を見つけることはできないのだ、ということを認識しましょう。自分で見つけられるくらいなら、相談に来るか自己解決していますから。
リーダは、仕事を進める上での進捗上の障害を見つけるのが最初に手をつけなければならない仕事です。
進捗上の障害は可視化されないケースが多いので、決めつけや思い込みは対処を間違えるので注意が必要です。
不慣れやスキルレベルが原因であれば
そうしたケースは仕事の理解度や習熟度にも関わるので、仕事の塊を他のメンバより小さくしましょう。例えば、1時間や2時間程度で終わる粒度まで仕事を分解します。
粒度を小さく分けた仕事は、小さな仕事ごとに完了した際の完成イメージを着手する前に説明しましょう。もちろん、小さな仕事をするメンバが理解しているかをメンバの言葉で説明してもらいましょう。ここで仕事を説明したこちら側も間違って指示していないか確認しましょう。
作業に入る時には、必ず、小さな仕事が終わったらアウトプットを確認して、完了条件を満たしていることを確認しましょう。この確認により成功体験を積み重ねることができます。
リーダが介入することなのか
プロジェクトマネージャでもリーダでもどちらの立場でもいいのですが、計画したとおりに作業が進捗して初めてプロジェクトが完了に近づきます。
プロジェクトは有期限性の活動ですから、期限までにプロジェクトの目的を実現しなければ失敗プロジェクトになってしまいます。
さて、リーダの役割から考えるとプロジェクトの進捗上の課題がある場合、それは誰が排除するのは素早い対処になるかを考えてください。
とはいえ、進捗上の作業を変わって作業をするほどリーダにリソースの余裕があるわけでもありませんし、それは最終手段です。メンバが一人ひとり期待する成果を出せる環境作りはリーダの仕事です。
リーダが助けることで助け合うチームに
リーダが直接介入し、それも、理詰めで責めたり、納期でプレッシャーを与えたりするような方法で対処するのではなく、障害を取り除く手助けやサポートであれば、周りのメンバも自分が進捗上の障害が発生した際には同じように少なくともリーダから支援されることをメッセージすることができます。
こうしたサポートがあるという環境作りは、メンバ同士が障害に突き当たった場合に情報を交換したり、解決案を出し合うようなチームの関係に移行を促すのです。