常駐はプロジェクト適用技術の最適化で技術力をスポイルしてしまう
中堅くらいまではある時期を除けば、ほぼプロジェクトから抜けるたびにプロジェクトルーム若しくは客先が変わるので勤務地が移っていたんですね。
プロジェクトが変わると通勤経路が変わるのでそれはそれでそのプロジェクトに参画しなければ経験できないことなので割と好きでしたね。
プロジェクトルームと自社の位置関係
プロジェクトのほぼ100%、プロジェクトルームの方が自宅から所属する会社より近いんです。図式化するとこんな感じ。
自宅 ーーーーーー プロジェクトルーム ーーーーーー 会社
これでどんなことが起きるかというと
自宅 ーーーーーー プロジェクトルーム ーー x ーー 会社
会社に行かなくなるんですよ。行く必要もないと1年に1回も帰社しなくなるんですね。こんな話をしてくれたベテランがいました。
「久しぶりに会社に戻ってさ、なんとなく打ち合わせコーナーに座っていたらお茶を出されたよ」
社員証で気づいたらしいですが。こういうのって笑えなくて、ジワリと帰属意識(が必要かどうかは別にして)を削ぎますね。確実に。俺はどこの会社の社員なのかって。
自宅 ーーーーーー プロジェクトルーム ーー x ーー 会社
全員がこのパスになるわけじゃないですけれど、途中にあってもパススルーしますし。
自宅 ーーーーーー (会社) ーーーーーー プロジェクトルーム
プロジェクト最適化が技術を陳腐化する
常駐ばかりしているエンジニアを見ていると、自宅ーープロジェクトルームの往復になるんですね。で、どうなるかというとプロジェクトに必要なことはプロジェクトルームに集約されるので、技術がプロジェクトに最適化されるのです。
プロジェクトに最適化されるということは、プロジェクトで最新技術が要求されないと技術情報の更新も習得も止まるということ意味するんです。
これやばいです。プロジェクトルームにある技術だけで仕事ができちゃうので外にも情報を取りに行かなくなってしまう。
仕事に必要なければ誰も情報を取りに行かない
この状態を作っているのは、こうした常駐形式の契約をしている営業とマネージャです。一方、最新技術を、などと言って勉強させようとしても作業環境がそれを必要としないので、必要に迫られなければエンジニアは誰も勉強しませんよね。
だって、プロジェクトで使わないのですから。それをわざわざ外に技術情報を取りに行ったり、プロジェクトルームより遠い自社まで行って研修なんて受けますか、ってことです。
そりゃ、技術力は落ちるし、新しい技術力なんて身につかないんですよ。