エンジニアはどうしてやることがなくなると心配になるんだろう
「開発チームのやることがなくなってしまったらどうしよう」と心配していたらそれはしなくてもいい心配ですよ、とお話ししてもやはりエンジニアは何かをしていないと割り込みでタスクを突っ込まれてしまうから…とアサインされたタスクの期間を目一杯使うのはエンジニア自身にとっても回避したい判断なのです。
どうしてやることがなくなることが心配なのか
まず、エンジニアはどうしてやることがなくなると心配になるんでしょうね。タスクがない、作業がないと仕事から外された気がするのでしょうか。
それとも普段からみっちりとタスクを詰め込まれていて残業もするのが当たり前になっているくらい慣らされてしまっていりするんでしょうか。
習慣は怖いもので生活のリズムになってしまうので常習的に働き詰めになっていると、うっかりとタスクの谷間に陥ると何していいかわからなくなるんですよね。
だからタスクで埋めてしまうんでしょうか。
いやいや違うよ
そうじゃないよ、違うよというエンジニアもいると思います。ええ、プロジェクトマネジメントが回っていないプロジェクトなら。
計画があっても実態を表していない、WBSの作業項目がずさんで後から後から増えていく、品質がコントロールできていなくてモグラ叩きのようにモグラが出てきてから対処療法なのでスケジュールの後半になる方が無茶振りされて忙しくなる…。
困るのは想定していないから
作業はいつか終わらせないといけません。納期があるのですから。でも納期前に終わっても困ることはありません。困るのは空いている時間に想定していない仕事を差し込まれることです。で、どうして差し込まれると困るかというと想定していないから。心の準備ができていればいいのです。
考える時間を確保するには
でも、仕事ばかりだと考える時間が取れなくなってしまいます。確かにタスクの成果物を作るために考えているけれど、それは処理しているんです。作業です。考える時間とは新しい手法や技術、改善したい課題の解決手段を思考する時間です。
その時間、どこで取りましょう。そうなんですよね、タスクを少し前に終わらせるしかないのです。
あなたがリーダだったら、メンバにはもし完了予定日より前に終わったら、改善や技術向上に使っていいよと言ってあげてください。もちろん、佳境ならそれはチームとしてやっつけなければいけませんがそれ以外は考える時間を確保してあげてください。
あなたがメンバでトラブルプロジェクトで差し込まれることが日常的であれば、少し前に完了していたら闇で技術向上に使っておくしかないです。早く抜けましょう。