スキトラで立ち上げる技術

途中から参画してきたSEと既存メンバとの経験知の差があればあるほど、立ち上げたいSEを確実に、しかも垂直に立ち上げたければモブがいいです。モブ・ペアがいい。これ、実感したので。

もうね、自分の子どもくらいのSEがjoinしてきて(それはそれでWelcome)でも、立ち上げどうしようかと、書類読んでおいてと放置気味にするのもあれだし、単純作業させるのはもっとイケテナイので。考え方(判断基準)を知ってもらって、実務でケースを学んで行けばいいかと思い至ってプロジェクト業務を仔細で教えることはせずに、手順や手法として概念を理解してもらった上で、実務で演習してもらおうとざっくりとプランを立ててやってみたんですね。

プロジェクトの特性を踏まえ、

  1. 概念、フレームワーク的な仕組み、行動規範的な判断基準を教える
  2. 伝えた内容をプロシージャとして説明してもらう
  3. 理解できていないことはそのままにしないで聞く

を3本柱として始動しまして。

一旦、実務のトランザクションを渡して自力で処理してもらって、タイミングを見てここからモブで立ち上げのスキトラを始めます。

大型のディスプレイにjoinしたばかりのSEのPCを繋いでもらって実務のトランザクションの処理を追いながらまずは対応してもらったアウトプットの説明を一通り受け切ります。そうしないとやってもらったこととこちらん考えとの答え合わせになってしまうのでそれじゃ自分で判断できなくなってしまうからスキトラとしてはNGなわけです。目標はあくまでも自立してもらうことですから。

説明をしてもらった後に、再度トレースをします。インプット情報の読み方、疑義の見つけ方、個別判断の根拠などをディスプレイに向かってゆっくり、明快に、重要なポイントは繰り返し伝えます。

PCの操作は基本はやってもらいます、joinしたばかりのSEに。手を動かして参照する資料のありかを辿ってもらったり、資料に出てくる単語や製品名や技術用語をググってもらったりして、ついつい受け手が情報過多になりがちなところを受け手が自身で操作することでスピードをコントロールしてもらって情報を食べ続けられるようにします。

2時間が限界ですね。やってみると。休憩入れて、続きを。こうしたスキトラ的な作業であっても、先々の見通しをつけて伝えること大事ですね。事前に処理してもらった分量からだと、今のやり方ならここまでで終わるだろう、とかを。

こうして立ち上げたんだけど、最近の若手は優秀ですね。飲み込みが早くてこっちが追いつかない。

 

 

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