コミュニケーション不足を理由に失敗しないチーム作り

プロジェクトチームでも業務チームでも、チームを作ったら最初にやらなければならないことがある。

プロジェクトも業務のタスクでも、失敗してふりかえりや失敗の分析をすると100%出てくる原因に『コミュニケーション不足』が登場する。もう、必ず、何かしらの形で、直接的にも間接的にも出てくる。

もう、失敗のお化けである。

失敗の原因に『コミュニケーション不足』を挙げてきたら失敗したときの問題の本質を理解していないと断定して良い。失敗した原因の上部だけを体裁のためになぞっただけでしかない。

コミュニケーションは伝えたい側が伝える相手に伝わったことを確認するまでをしなければならない。電文を飛ばして伝わったかどうかを確認しないなんて無手順で通信しているようなものだ。伝わっているかどうかを確かめるまでしないと伝わっているかどうか判別できない。

コミュニケーションも同じである。

コミュニケーションで何を伝えるか。

全て、プロジェクトの目的を実現するために必要とされる何かしらの構成要素を伝えるためである。それを実現するためには、無手順なコミュニケーションをさせてはいけない。

エンジニアに限らず人は、主体者に置かれなければ何を言っても関心を示さない。エンドユーザがユーザ受け入れテストフェーズになって初めて真面目にUIや画面遷移を真剣に理解しようとするのはそのためである。

同じことはプロジェクトチームにも言える。メンバは下請けではない。指示するためにいるわけではない。プロジェクトの目的を実現する主体者である。

そうした立場であることを理解する場が必要なのである。それも、一方通行ではいけない。理解をしていく場を通じて、これから何をどうしていくか、過程を経験させなければならない。

人は結局、自分で計画を立てなければ主体者になれないのである。

大事なことなのでもう一度書き残す。人は、エンジニアも同じように、他人が立てた計画では主体者になれず、必ずどこかで受け身が生じる。その受け身同士でコミュニケーションをとれば無手順なコミュニケーションが生じるのである。

作業は全てプロジェクトの目的を実現する上での構成要素になるのだから、コミュニケーションで無手順をさせてはいけないのある。

これで、失敗の言い訳にしている『コミュニケーション不足』は解消できる。だからこれをはじめにしなければならないのである。

 

 

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