経験をパターンに書いてみよう
日々、仕事をしているので何かしら経験をしているハズである。その経験は、日によって得られる経験値の価値は違うかもしれないが何かしら得られている、そう思いたい。
ただ、そうした経験を日々得ているハズだとか、今日の経験は何だろうと捉えるよりは、些細なことで良いから経験を得た、という体験を持つことの方を優先したい。
そうした経験の中で、デジャブな経験をすることがある。『あ、これやったことがある』『こうして上手くできたやつだ』と無意識に感じるそれである。
そうした、繰り返される経験は、無意識に自分にあった最適化される。あるタスクをするときに、自分での経験をベースに順番や加減を自分好みに調整するのである。
そうするといつの間にか、自分のタスクの処理方法のレシピが出来上がる。
このままでは、単なる習慣でしかない。自分だけの、ただ、自分でも感覚ででしか覚えていないものである。
では、その得たハズの経験はそのままでいいのだろうか。自分の経験として貯めておけばいいのか。
まあ、それでも構わない。構わないが、よければ一度試して欲しいことがある。それは、経験を自分のパターンとして言語で表現してみる、というものである。
経験を言語で表現するということは、経験を知に変換する行為である。それにより、無形の経験は経験知に変わる。
今のところ、誰に見せるものでもないから、気楽に、恥ずかしがることもなくお試しにやってみよう。
- 名前…パターンにした経験のラベルである。最後につければいい。ちなみに、悩むときには悩む。
- 要約…パターンで得られる効能のエッセンスを表現したものである。数行でいい。
- 状況…どういった状況、環境下でそのパターンを使うかシチュエーションである。自分用であるから、事細かく書かなくても良い。
- フォース…パターンで問題を解決するときの条件である。解決したい問題がかけてくる制約である。
- 問題…パターンで解決したい障害である。
- 解決…パターンで解決する方法である。その問題解決には、こんなやり方で、と書く。
- 事後結果…パターンを適用した後の状態である。パターンを適用した後なので、問題が解決されていなければならない。
まず、上手に書けない。それは気にしなくて良い。書き出すことで言語化される。ここが狙いの一つである。経験を見える形にすることは、とても価値のある行為なのである。