チームを止めるのは価値観をupdateしないエンジニア
エンジニアは経験を重ねて複雑な技術を組み合わせて問題を解決する。それがお仕事である。であるから、当然経験を積み続けなければ、新しい問題を解決できないときがやってくる。そうした新しい問題は、足音を立てず、そっと後ろに佇み、エンジニアが経験を積むことをやめたとき、そのエンジニアに憑依する。
エンジニアは経験で価値観を作り上げる。それは、仕事を手渡されてから自分で完成したと告げるまでの間に、エンジニア自身で行った意思決定の集成のようなものだ。思うように行かなかったことや思いかけず上手くいった結果に繋がった、そうしようと決めたときの気持ちの牙城だ。
その価値観の中身は、エンジニアの経験の証のようなものか、はたまた、単なる思い込みでしかない。エンジニアとして経験したいことは山ほどあるが、自分は一人しかいないから、最初叶わない願いだ。
それをやめてしまうということは、新しい問題を解決できる方法を取り入れないということでしかなく、目の前の年下のエンジニアの価値観を理解も共感もできなくなってしまう。
プロジェクトのチームの中で、それ、つまり、経験で価値観を作り続けることをやめたエンジニアは障害にしかならない。少なくともプロジェクトチームの中で起きる新しい課題を解決する技術を更新しなのだから、そのエンジニアの持っているだけのプアな価値観で解決しようとする。そのとき、チームを止めるのは、経験で価値観を作ることをやめたエンジニアなのである。
困ったことにこうしたエンジニアにはこのくらいの年齢というものがない。管理ばかりやりたがるエンジニアもどきには潜在的に多そうであるが、そうしたエンジニアはどの年代にもいるから注意が必要である。
大概、鏡を見るとそこに写っている。
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