エージェント芸の臭う履歴書
カジュアル面談での印象はものすごくいい。話すテーマによっては、終始、笑顔を見せるし、触り程度の技術的な会話で知識があると会話に乗ってくる。こちらの主な業務内容や必要としている技術領域を説明すると瞳をキラキラと前のめりになって聞いてくれる。確実に仕事は熱心にやってくれるだろうし、会話から自分に必要だと思う技術はキャッチアップしていくタイプだろうな、と思う。
ただなんとなく引っかかる点がある。
もちろん、自分の感覚で、なのであるが。
- 経歴のページが多い。両面4枚くらい。中堅の年齢の割には多いか。小さめの案件が多かったのか(そうでした)
- 経験順じゃない。見せ方を工夫しているのか(却って見辛い…エージェントのせいか)
- どの案件もPMやら何やら。PMってなんの略だろう(プレイングマネージャか。この規模ならリーダ程度では)
- 案件の期間が短い。数ヶ月ばかり。それでPMと言われても(そういう仕事もあるけどプロマネの仕事がどの程度あるのか)
- 適用技術が華々しい。どうだろう。全部自分でやったのだろうか(違うね。そんな風に書かせるのもエージェントならでは)
- 企画からリリースまでの経験あると書いてあるが、その企画、実はテーマありきなのでは(期間的にも小改善か)
- コード書きたいと言っているのに現職でなぜコードを書いていないのだろう(そういうことなのだろう)
- 経歴を読むだけで胃もたれした(やっていることと選んでいる言葉のギャップがありすぎ。これもエージェント芸)
経歴書自体は、エージェントの営業の芸風が大きいのだろう(想像)。
営業手法として、最初に期待値を目一杯あげておき、こっちを向いてくれたら現実のところまでゆっくり引き下げてギャップを無くしてご契約というのがある。
個人的に盛り過ぎると採用されて入ってからのギャップで辛い目にあうのでは、と思う。
採用すれば、活躍してくれるだろう。ただ、経験の中にこれは強いという武器が見当たらない。これしかできないと言われるよりは十分良いのだが、来てもらって、長い年月働くとして、そこそこの年齢になったとき、得意分野を持てているかどうか。
余計な心配なのは重々承知している。
やはり、知りたいのは『何ができるの』なのだ。あと、現職での担当とやりたいこととの整合性。ギャップを埋めるのがこちらで提供できるかどうか。提供できなければ、それではそのエンジニアはミスマッチを起こしてしまうので。

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