正面からクラッシュしない技術

先日、打ち上げで飲みながら会話していた中でこんなことを話したような。

  • 依頼やディスカッションで意見が出てきたら、正面衝突しない
  • オフセットクラッシュするくらいがいい

正面衝突もオフセットクラッシュも例えである。意見に対して『正面衝突しない』は、言われたことをそのまま文面どおり受け取って対応することをしない、という意味だ。意見にはこちら側の思考不足や前提の間違いを示してくれるケースもあるが、単なる思いつきの場合もあるし、何か言わなくてはと粗探し程度のこともある。言い換えれば、全部を真に受けない、と取ってもいい。

言ってもらっていることの話は聞くが、それをどう理解して、どう処理する(やることで勝ちを得られて対応するケースもあるだろうし、ないケースもあるのでそれはこちらの基準で判断する)かを決める。意見自体にコンテキストとズレがあれば、自分の理解を自分の言葉で確認することも必要だ。言っている方の言葉の選択、使っている意味合いはコメントしてくれる人の解釈で使っているので、こちらにはそのコメントの重さまではわからないので。

次に、『オフセットクラッシュするくらいがいい』について。ものの言い方はあるだろうが、端的に言えば、話半分くらいで受け止めておこうよ、ということである。上司が言うからとか、先輩がそう言うからとかはさておき、結局、言われたことを(どこまでやるかは別にして)やるのは自分の方である。言う方は、必ずやらないといけないことも、やっておいたほうがいいかも程度も混ぜて言っている。その上、言ったことをやるのにどのくらいのリソース、時間を使うかまでは考えていない。自分(言った本人)がやったら(何も障害もなくて理想形で終わることを暗黙の大前提として)このくらいだろう(実際掛かるだろう時間の半分くらいかそれ以下)の感覚で思っている。

だから、話半分で聞いておこう。その中に、やらないと本当に拙いものを見つけなければいけない。それだけを見つけて、それだけをやることにしよう。時間も(自分の)リソースも有限である。

クラッシュしないためにも。