ちょっと仕事がデキルシステムエンジニアは自分の〆切を作って仕事している人

定常的な仕事でもプロジェクトの非定常的なタスクでも共通してあるのは仕事の締め切りです。そう、「〆」ですね。


仕事ができる、つまり、成果を出せるシステムエンジニアは自分で自分としての〆切を作れるんですね。いやいや、仕事を頼まれたときに「〆切も一緒に決められちゃう」んじゃないかって。いやいや、その〆切とは別ですよ。


普通の人の仕事は、仕事の依頼者から受けたとき、〆切に合わせて仕事をしちゃいますよね。イメージするとこんな感じ。

普通の人の仕事の仕方
依頼 → 作業 → 引き渡し → 〆切


で〆切に合わせてストプットするから、〆切になって初めて依頼者が内容を確認するのでそこでダメだしされちゃう。

普通の人の仕事の仕方がダメなところ
依頼 → 作業 → 引き渡し → 〆切 → ダメ出し → 修正 → 〆切オーバー


もう、必然的に〆切オーバーですよ。で、できる人はちょっと違う。

ちょっとできる人の仕事
依頼 → 作業 → 自分の〆切 → 〆切前に事前に見せる → 修正版を引き渡し → 〆切


これ、どういうことかというと、仕事を完全に終わらして、ーその完全とは依頼者にアウトプットを引き渡すときには内容の確認までが終わっている状態であってーという状態で、その引き渡す前の例えば1日前とか半日前とかに自分としては先方と合意した仕様で見直しを含めて完了したところまでのステータスにするという、自分の中での「〆切」を設定して、その〆切に合わせて仕事を進められる、ということです。


さすがちょっと仕事ができる人。素晴らしい。


で、これが出来る出来ないは、結果的に「自分ができる仕事の実力」を意味しているんですね。いえね、先方の〆切にきっちり引き渡し出来ればそれも仕事ができるといってもいいですが、その仕事のやり方だとですね、個々の仕事に求められる品質の確保が危うくなるんです。


どうして品質の確保が危うくなるかというと、本当の〆切が物理的に迫ってくるので仕事の優先順位が

〆切 > 出来上がり


となるからです。だって間に合わないと怒られるというかカッコ悪いでしょ。だから形だけでも間に合わせようと心理的に、もう、無意識にそう判断して行動しちゃうんです。


さて、どっちの方が出来上がりが良い=依頼者の仕様に一致している か、そんなの悩むこともないですよね。そういうことです。


ちょっとできるシステムエンジニアの仕事の仕方は、ちょっと前に自分の〆切を作れる、そんな仕事の仕方をしているんです。