仕事を始めると立ち戻ってしまうシステムエンジニアの使い方


なんてありません。はい。終了。と、簡単に言える状況だといいのですがそういうわけにもいかないこともあります。例の60歳くらいの…のような場合とか。


仕事のできない、仕事を始めても立ち戻ってしまうシステムエンジニアの特徴には、WBSが作れない、課題を自分からあげられない、疑問を持ったら自分から質問にいかない、などなどないない尽くしです。何ができるのかを観察してみると、会話の中でどうしてそういった反応ができるのかなとか、思考の次元が違うんだ…としか思えないようなことばかりでね。はい。


とはいえ、一緒にはたらないければならくて、こちらも(あなたの仕事をカバーすることになって)忙しいんだから何か手伝ってもらおうと思う時に何をさせればいいかとちょっと思案。



小さなタスクを渡し、できる時刻をコミットさせる
自分で仕事が作れないのですから、しっかりとした働きをしてプロジェクト全体として貢献してもらわなけれな割りが合いません。社員さんであろうとも機能する単位で働いてもらいます。1時間、2時間単位でできる小さなタスクを渡して、説明して、出来上がりの時刻をコミットさせます。


その小さなタスクも、例えば情報の整理のようなものなら、整理したいデータの枠を渡して集計方法まで指示します。考えさせることをしてはいけません。判断や考えさせたらそのタスクは出来上がりません。


もちろん、仕事ぶりに信用も信頼のかけらもありませんから、思い出したように「どう?」とポーリングを入れます。出来上がりには一切期待しません。指示どおりの情報の整理ができていれば受け入れです。


仕事を立ち戻らせない
こういった仕事ができないシステムエンジニアは、ある程度情報を整理して、仕事のアウトプットまでの道筋を立てて進めていきながら仕事を積み上げていくことができません。


最初の「ある程度の情報を整理して」ができないのです。そうすると何が起きるかというと、小さなタスクでさえも、情報を整理しているときに「これでいいのか」と疑問を持つようです。


なぜ、持つようですと表現しているかというと仕事ができなシステムエンジニアの頭の中までわからないですから。タスクの進捗が進んでいないときにどうしたのかを聞くと同じパターンで答えるからですね。毎回「本当にこれでいいのかと思って…」とかですもの。


なので、小さなタスクを渡すときにも、情報を整理させるならその前提を明確に示します。対象の範囲はこれです、と。複雑な条件なんてもってのほかです。そういったことは情報をまとめるときの雛形の表を作って、表自体に条件がわかるように表作りをしてから渡します。


小さなタスクの仕事ひとつでも、始めたら終わらせるように走りきらせます。後ろを見させてはいけません。


それでも仕事ができるようにならないなら
若い子ならこちらが気長におつきあいしていれば、少しずつですが仕事の仕方を覚えます。そのスピードはたとえ遅くても進化します。でも、40歳を超えたらちょっと難しいです。感覚で人を評価するのはあまりよろしくないし、何かあったときに客観的に説明しづらいですから、小さなタスクの仕事を出すときにエビデンスがわりにメールを出しておきましょう。


外部のリソースならそういった積み重ねで契約を打ち切るとか、改善を求める際に有効ですから。同じ会社なら評価の裏付けとして持っておきましょう。だいたいそういう仕事ができないシステムエンジニアは明瞭な説明もできないし、他責にしたがるので。


仕事を出す側の人に対しては、サバサバと仕事をしましょう、としかアドバイスできませんけど。