エンジニアが参考にしたいガルパンの知識習得と技術のメンテナンス

ミリヲタではなく、純粋に作品(というより話が)好きなのですが、TV放送の対抗戦の合間に出てくる演習とメンテナンスがちょっとした時間でも差し込まれているところに好感を持っています。

例えば、全国大会の決勝戦である黒森峰女学院戦の前夜にはウサギさんチームがDVDをみて勉強をしている場面が出てきます。参考として資料映像を提示しますが、この他の回でもチームだったり、個人だったりで勉強しているシーンを挟み込んでくるところは練習もせず試合になったら熟練の兵士のように戦車を操ったり、的確な判断ができるようになるおとぎ話的なことは現実的な世界ではありえないことを示しているのではないかと思うのです。

f:id:fumisan:20171226073229p:plain引用 ガールズ&パンツァー

 

次の資料は、さおりんは決勝戦前に第二級アマチュア無線技士免許を取得していることを公表していますが、これがホントのアンツィオ戦でさおりんの部屋でご飯会をすることになったときに麻子が倒れ込んだテーブルの先にテキストがちらっと出てくることでアンツィオ戦の前からアマチュア無線の資格勉強を始めていたことを示しているわけです。

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引用 同

 

このように授業という教科外の時間を誰からも強要されず、自らの判断により時間というリソースを費やすことはチーム全体の目標達成から自分に見返りを見つけ出し、コストを投下してありたいチームへの貢献をはっきりと認識できているからできることだと思うのです。

この世界には、エンジニアは業務外に勉強すべきかどうかというレベルの話はなくて、実現したい将来を実現するために自分ができることをしているだけのことで、精神論でも体育系のノリでもないと思うのです。まぁ、全体的にはスポ根ではありますが。

 

同様にもう1枚の参考資料を提示します。道具である戦車のメンテナンスは基本的には自動車部が生徒会からの依頼で行なっていますが、それぞれのチームでできることはそれぞれのチームでメンテナンスを行います。

こうした構図を見ていると、システム開発におけるアプリのフレームワークの維持にアプリエンジニアが関与しないただの業務ロジック書きをしているエンジニアが多数いることを不自然と思うのです。だいたい、フレームワークのところを誰が担当するかでよくもめている大規模プロジェクトの話を噂で聞いたりするとやったほうが面白いのになんで他人に渡すのかと不思議でなりません。確かに実際にやればそれはそれで大変なのでしょうが。

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引用 同

 

こうした道具をメンテナンスをすることは、システム開発手法を更新するとか生産性向上ツールであるコードを書くためのIDEや自動テストツールやデプロイの仕組みのバージョンを追ったり、新しい道具をテスト的に使ってみたりすることにより今の道具の使い方の見直しになったり、場合によっては移行することのきっかけになるので(そうなったらそうなったらでアーキテクチャが変わったりするのでおおごとですが)それはそれで必要なことなのだと思うのです。

まあ改めて見るとスパナ持って打鍵しているのか増し締めしているのかまではわかりませんが高校生の部活(野球でもサッカーでも)は時間をかけられるのですごいね、と思ったり。

 

さて、エンジニアは実現したい目標をしっかり認識できているのか、それに向かって自己研鑽としての学習や道具を維持するために時間を確保しているのか、ガルパンのTV放送をもう1周して考え直した方が良いのではないかと思うのですが。

 

しかし、プロジェクトマネージャなりプロダクトマネージャ業は考える時間は一人なんですよねぇ。

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引用 同