50代から効くunlearnとそのプラクティス

unlearnという言葉がある。最近、良く見かけるキーワードである。意味を調べると自動詞か他動詞でニュアンスが異なる。

 

unlearn

【自動】
    知識を捨て去る
【他動】
  1. 〔学んだことを意識的に〕忘れる
  2. 〔知識・先入観・習慣などを〕捨て去る
変化《動》unlearns | unlearning | unlearned またはunlearnt、分節un・learn

 

 

最近意識するのは、書籍よりブログのエントリの方が多いのだが、読み始めると『なに言っているのー』とか『それは一面しか見ていないんじゃないの』とか反射的に感情を感じ取る自分を客観的に観察するのである。

 

先読み進め、『あ、そういうことか』と同意できる考えまでに到達できると湧いた感情はその考えを肯定するので取り込めるのである。そうならない考えは、書かれている文章からではもう少し頑張って欲しいとそっとタブを閉じるのである。

 

もう少し、unlearnを検索してみるとdaiamondのサイトで、2009年と少々古い記事がある。そこでもunlearnを取り上げていた。ここでのunlearnは(自分の)常識をリセット=捨てる意味で使っている。

 

そこでは、まず「アンラーン」して、かつての常識をゼロ・リセットする必要があるのかもしれません。

diamond.jp

 

引用した『常識をゼロ・リセットする』という文章が気になる。リセットしてしまうと持っていた知識もクリアされてしまうように捕まえてしまうのである。

辞書の意味合いである『意識的に』や『先入観を』は棚上げする意味合いでクリアするまでの意味を持っていないのではないか、と考える。

なぜなら、今のところ人は、現実的に記憶をクリアすることはできないからである。できないことをやれというのは無理筋であるから、そんなプラクティスはゴミでしかない。

『意識的に』や『先入観』を棚上げすることは可能である。それもひどく簡単だ。

どうするかというと、自分の感情を観察すればいいだけである。外部、つまり外から情報を視覚的に取り込むときに、自分の考え方、信条と違う意見や考えに対する感情で

『それはない』

『このケースが考慮されていない』

『ロジックが片手落ちだ』

など感じたら、無意識に自分の考え方や先入観の色眼鏡で情報を識別していると識別すれば良いのである。

もっと優しくいうと、ムカッとしたり、カッとなったらunlearnしていない、と判定するだけである。

この処理方法は、実は実務や日常生活の中でとても効果がある。

客観的に自分を観察していてフィードバックすることになるので、怒らなくなるのである。

ほら、駅や公共の面前で傍若無人な行動を取っているのは年老いた男である。そうならないために有効なのだ。今のところは。

 

 

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Unlearn: 101 Simple Truths for a Better Life (English Edition)

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