そのプロジェクト、やってはいけない


プロジェクトは人物金が有限の中でやるものです。プロジェクトごとに人物金が違うからプロジェクトです。IT、しかもソフトウェアのプロジェクトなら、一番の大きなウエイトを占めるものは人です。人のリソースに依存することがほとんどと言っていいです。


ソフトウェア開発のプロジェクトはプロジェクトで顧客に届けるソフトウェアを作る為に、必要な道具(=物)で、それを扱えるスキルを持つエンジニア(=人)が予算の枠(=金)の中でやり繰りしてやるものです。


道具を使えるかは人次第だし、予算の中でやれるかも人次第。何でもかんでも人です。人に依存する。なので、プロジェクトで必要とするスキルセット(=持ち合わせる技術)が何かを押さえていないと、顧客が欲しい物を届けることはできないです。だって、作れる人を適切に集められないんだもの。


同じように、必要なスキルセットを判別しても、そのスキルセットを持ち合わせる人を組織の内外に関わらず調達できなければ、やっぱり、顧客が欲しいものを届けることはできないです。


いくら、プロジェクトマネージャが優秀な人を据えても、アーキテクトだけを優秀な人を引っ張ってきても、プロジェクトのメンバ構成の要となるポジションの人を調達できなければ、そのプロジェクトは残念な結果にならざる得ないです。


すべてにおいて、必要なことを想定したり、計画したり、実行したりする振る舞いにおいて、必要とするスキルレベルに達していなかったり持ち合わせていなかったりしたら、何をしなければならないか、という観点が欠けるからです。


スキルセットを持つということは、経験も知識も必要とされるレベルは最低限持ち合わせているということです。そうしたキーパーソンにあたる人が欠けていればだれがどう頑張ったって上手く行きはしないのです。


そのプロジェクト、キーパーソンは確保できていますか。出来ていなければ...。