歳を取っても技術力が変わらないエンジニアは実はすごい

歳を取ると何かとキツクなるんです。


年齢を重ねれば体力は落ちるし、気力も落ちるし。だんだんと徹夜なんてとんでもないことになります。いや、徹夜だって出来るんだけれどやったあとの疲れが若いころと違ってすぐに抜けないんですよ。1日、2日で抜けた疲れが1週間くらい残っちゃう。


身体に正直に出てくるから、精神的にも守りに入っちゃうんだね。無理はしないておこう、って。ものづくりだって、20代、30代が主力になっていくから、40代にもなればだんだんと手を動かしてものを作る場から次第に遠ざかってしまうんです。


それぞれ事情はあるんでしょうけど、気力も体力も手を動かせる技術も現場から離れてしまったら、エンジニアとして何で食べていくんですかね。


そういった、現場から一歩自分の身を引く人もいれば、いつも何かちまちまと新しい技術で遊んでいるおじさんエンジニアもいるものです。


「あれ、手間だったんで、powershellで便利ツール作ったよ。」


とか、週次のミーティングでぽろっと言ったりするんです。もう、褒めますよね。業務をカイゼンするって言う視点もあるけれど、新しい技術(で遊んでいるだけかもしれないけれど)を学ぶっていう姿勢が後進の手本だもの。


こういった人は、急にプロジェクトで新しいものをやらないといけなくなったときでも躊躇なく手を出します。口では、えーとか言いながら手は出す。絶対に。だって、新しいおもちゃで遊ぶようなものだもの。


やっぱりね、歳を取れば何かを学ぶっていうことがとっても大変なんです。気力も体力も。自分自身のリソースのレバレッジが効かなくなるんです。そんななかでも、新しいおもちゃで遊ぶように手を出すって偉いな、って思う。自分の技術を重ねることになるからね。


逆に、気力もさぁ、とか体力がねぇ、とか、もう、現場でモノづくりしないもの、なんていう人は、周りと相対的に技術が技術の価値が下がっていくことを認識しているのだろうかねぇ。


自分で新しいおもちゃを見つけて、いじって、遊んでみる。そうしたココロはエンジニアに限らず、プロジェクトマネージャでもマネージャでも方法論とか管理手法とかあるわけで、やっていかないと自分の存在価値が下がるっていうか。ね。