「ダメだなぁ。」は変化を遮る言葉なので「強化ポイントがわかって良かったじゃん」で変わりましょう

ときどき、レビューをしている最中に「わたし、こんな書き方をしているようじゃダメですね。」とか「あぁ、ダメだなぁ。」とか言う人がいるんだけど、ワタシは内心「(強くしたいスキルがわかって良かったじゃん。)」って思いながら相手の言葉を聴いています。


当のご本人が「ダメだなぁ。」と思っているのは、ご本人自身が作られたアウトプットをレビューの場で少しだけ冷静にそのアウトプットを見たときに、手を付けたときに思った完成イメージと違いを理解したり、レビューアのコメントで気づいたときではないかと思うんです。


で、それって、ご本人のスキルとしての観点や技術が足らないことを総称して「ダメだなぁ。」と言っているのだろうと思うのですよ。


それって、自分を変えるチャンスだと思いませんか。


ワタシは「ダメだなぁ。」と自分自身で自分のことを否定するより「これで強化すればいいポイントがわかって良かった!」と思うようにしています。だって、否定しても何も生まないしよくもならないし。


「ダメだなぁ。」が口癖の人がいました。例えば自分の育成を考えるとき、どうしても自分が得意なスキルエリアの延長線上で、それも今とあまりレベルがかわらないところを育成の目標として設定していました。


自分を成長させるための目標の設定の仕方は2つの観点があると思います。1つは徹底的に自分の得意とする分野のトップを目指すことを考える観点。2つ目が弱い部分を強化するためにどうするかと考える観点。「ダメだなぁ。」という口癖の人の成長目標はそのどちらでもないんです。敢えて言うなら成長を望んでいないように見えるのです。


そのようなとき、2つの観点を提示してどちらをやりたいかを聞いて本人が望む方の観点で、本人が持ってきた育成目標をもとに「たとえばこんな目標の建て方もあるよ。」というとただただ関心をするばかりで最後にはキメの「ダメだなぁ。」と話を終わりにしてしまう。


このように考える人は、何年継続してガイドをしてもやっぱり変わらないんですね。それは、何時も目標の設定が変わらないから。1年経つと忘れてしまうのかな。テクニックとしては1年前の目標をパクってくれればまだいいのにそれもしないですから。


どうしてだろうって思っていたんですが、あるとき気づいたんです。あの「ダメだなぁ。」が、

「変化をする、変えようと思う気持ちをシャットダウンしているのではないか。」


、と。つまり、「ダメだなぁ。」と言いながら変われないんだと言っているのではないか、と。そうすると毎年育成目標の設定の仕方を繰り返していることの説明がつくと。


と言うこともあって、「ダメだなぁ。」と言う人がいると以前よりはもっと積極的に「良かったじゃん、強化するポイントがわかって。じゃあそれをどう強化しようか。」って。こういうと、否定からそれをやっつければいいという課題設定にスイッチしますからね。「ダメだなぁ。」って言っている本人も顔を上げますもの。


ということで、「ダメだなぁ。」と言うより「良かったじゃん。」と周りは言ってあげましょう。