マッサンを見て思う残り20年のシステムエンジニアとしての生き方


やっと、マッサンの最終週を見終わったんです。すっかり世間の流れに乗り遅れるのがお家芸というか。アニメを2つも3つも前のクールを見ることに慣れてしまったのでいつものとおりです。


マッサンの最終週の前の週を見たのは多分ひと月くらい前で、その間に子どもの試験前の塾があったり、その試験だったりしたということもあって。


マッサンは途中からBSで1週間分纏めて放送するのを録画して見るようになったんですが、それを子どもも一緒になってみるとは思っていなかったので意外だったですね。最終週を見ていたら、子どもから話のスピードがバンバン飛んでついていけないなんて言うからいわれて意識してみたらホント飛ばし過ぎってくらい飛ばしていましたね。


それより、ワタシが「(あぁ…)」と内心声が漏れそうになったのはエリーさんですね。わかりやすいように、わかりやすく衰えていく。その姿にワイフを重ねてしまうと「(とても耐えられない…)」。さすがに涙はこらえましたが。


いつしか、どちらが先かわからないけれど、どちらかが先に逝き、どちらかが残される。しょうがないことなのですが。


先のことはわからないけれど、あと20年くらいは生きれるでしょうか。その20年をどう生きるか。


昨日、 もう2か月がたちましたが貴社の新人システムエンジニアは育っていますか なんて新人SEや新人SEを取り巻く先輩たちに向かってブログを書きましたが、マッサンを見てからあのブログはワタシの残りのシステムエンジニアとして何をやっていくのか考えなさい、という啓示なのではないか、なんて思ったり。


それをいうと、 一番やさしいWBS なんて新人向けじゃなくて、実プロジェクトだけで経験知を重ねてきた中堅層のSE向けの色合いのほうが濃いんだなぁ、と思いなおしたりするわけです。


人の前に立つことを迫られたとき、自分の経験知だけでは立ち行かないことがままあります。自分ひとりの経験だけで周りが納得しないときがあるものです。先駆者の知見を体系的に自分の中に取り込み、それと自分の経験を裏づけにしたほうがいいんですね。自分では経験できない領域を先駆者の知見がカバーしてくれますから。


先駆者の知見を取り込むことは、自分自身の知の新陳代謝を促すとたとえることが言えるのではないと思うんです。実際のフィジカルの体力だって、1回/週の運動では現状維持が精一杯です。理想は2回/週の運動をしないと体力の向上は望めないとインストラクターは言います。


じゃあ、システムエンジニアの知はどうなんでしょうね。経験だけでいいのでしょうか。若いころはいくらでも新しいことを吸収できたけれど、40歳を超えたら、50歳を超えたら…同じようなスピードで吸収できるとは思えません。実際、吸収できないものです。


それを、40歳、50歳になっても新しい知を取り込むために何をすればいいのでしょうか。


今自分自身にもっていることを形式知に変えて、自分の知識を外に出すことで自分の器を空っぽにして新しい知識を取り込むことをしないとダメなそうな気がします。


それが正しいのかどうかはわかりませんが。