良いチーム・強いチーム・ハイパフォーマンスチームを如何に実現するか
システム開発プロジェクトに従事するシステムエンジニアの皆さん、今日も持ち場でのお勤めお疲れ様です。
ところでそのお疲れの原因は単なる自分が担当する仕事の負荷が原因なのでしょうか。続く深夜残業、連勤、矛盾する要件、理不尽な仕様変更、何のために作っているのかわからない作業申請、改善策に耳を持たないリーダ…、要求技術レベルとフィットしていないメンバのアサイン、急なメンバの離脱…。
仕事の負荷が高いのは自分自身のスキル不足によるものなのか、メンバのスキルがミスマッチを起こしているからなのか、それともリーダたるプロジェクトマネージャのリーダシップがないからなのか。
リーダシップとはなにか
開発チームのパフォーマンスを最大限に発揮させるには、リーダシップのスキルが高いリーダが必要だ、と言われますよねぇ、一般的には。
そのリーダシップのスキルの高いリーダとはどんな人なんでしょうか。もちろん、このブログから言えば、リーダ=プロジェクトマネージャと捉えていただいて結構です。
そのプロジェクトマネージャが如何なるリーダシップのスキルを発揮すればチームは、「良いチーム」「強いチーム」「ハイパフォーマンスチーム」になれるのでしょうか。そして、自分の仕事の負荷が自分のコントロール範囲におさまるのでしょうか。
リーダシップを持ち出すと、メンバを引っ張っていく、押しが強い、バンバン決断していく、みたいな印象を持っていませんかねぇ。少なくともワタシはそういう印象を持っています。なんか、根拠のない精神論を持ち出したり、メンバの意見より自分の思い込みを優先するような。
確かに、メンバをプロジェクトの成功のために進むべき導を指し示すことは必要でしょう。リーダであるから故にメンバの意見ではなくリーダとしての価値判断をしなければならない…。
でも、そうしたリーダとしてのロールを遂行するために必要なのは、強く押し通す力ではない別のフォースのような気がします。
リーダがチームで一番とは限らない
少し前、元彼、じゃない、元メンバがつまらなそうに仕事をしていたので声を掛けてみました。「確か、今は例の作業をしているんだったよね、どう。」「今になってこの作業をするのはおかしいです。設計工程でやるべきだと言ったんです。でも聞く耳持たない。テストのときだって…。」
だいぶ、プロジェクトマネージャに不満を持っているようです。言い方を変えれば、プロジェクトマネージャは、自分の意思を持って判断してプロジェクトを引っ張っていっている。見方を変えればそう取ることもできます。
しかし、メンバの話を聞くとそうでもなさそうだし、実際、第三者として入ってくる情報もメンバに近い見方の情報が流れてくる。
このようなケースのリーダはリーダシップを持っていると言えるのでしょうか。そして、このプロジェクトマネージャは開発チームが持つスキルセットを最大限に生かして期待するパフォーマンスを発揮させていると言えるのでしょうか。
ワタシから言えば、このプロジェクトマネージャはプロジェクトを成功させるために「良いチーム」「強いチーム」「ハイパフォーマンスチーム」を作っているとはいえない、と思います。まだまだ、勉強も試行錯誤も足りない。なにより、現状の問題点に気づいていないし、教訓を得ようとしていないのではないかと思うのです。
良いチーム・強いチーム・ハイパフォーマンスチームを如何に実現するか
ワタシは、「良いチーム」「強いチーム」「ハイパフォーマンスチーム」を作るためには、
・規律によりチームの中のプロトコルを合わせさせること
・作業プロセスの共通化による判断基準を統一すること
・個々が作業主体となること
が必要であると思うんです。その上で、プロジェクトマネージャとして開発チームに期待するパフォーマンスを最大権に発揮できるようにメンバのマインドセットをその気にさせることが必要だと思うんです。
だって、いくら規律を作っても、判断基準を作っても、作業主体者になれといっても、実際にやるメンバがその気になってくれないとどうしようもないでしょう。
「仕事なんだからやることはやるでしょう」なんて思っていたら甘ちゃんです。作業の品質なんてどれだけマインドに左右されるか。
だからといって、メンバの言うことを1から10まで聞くということではないです。同じチームの一員として相手を認めて意見を聞く。自分自身と違う経験をしてきたメンバのほうが知見がある領域だってあるのです。そう思って聞く。
その上で、良いとこ取りをしてプロジェクトの開発チームが最大限にパフォーマンスが発揮できることを基準に判断していく。これにつきます。