現場合わせほど高くつくやり方はないでしょ

例えば、プロジェクトで複数の人、またはグループで分担して資料を作るとき、100%ぴったりと分担で接するピースがハマることはないです。はい、断言しちゃいます。最近もレビューをしていてあったし。


言い方を変えれば、分担するとインタフェースがあわないという状態に必ず陥る、ということです。


割とその辺りを善意なのか、性善説なのか、丸投げ体質だからなのか、分担ごとの責任者もインタフェースが合わないという状態を想像しないですねぇ。


ワタシの感性から言えば、それを担当する人も、グループのリーダも、作業の特性を考えて確認する観点で見させる、見る、ということをやらないと、あとあとそれをしなかったツケを何倍にもして自分で負担する必要があるだけどわかってるのかな、とお尋ねしたくなるんですけど。


なので、分担したそれぞれのグループの中でグループ内レビューを経て合同のレビューに掛ける場で、インタフェースに当たる部分が不一致なときは、そのグループ内レビューで「何を見てきたのか、ゴラッ」なんだけどね。


ワタシなんかは、初めからインタフェースというかピースが「ぴったりはまるわけがない」と思っているので、仕事の分担でもそうだし、スケジュールの段取りもそうだし、成果物のそれもそういうつもりで対象物をみるんです。だから、ほぼ必ずどこかでエラーが見つかるんですね。ただ、諦めているわけでもないのよ。どっちかというと、期待していない、という方が正しい。


この視点は、基本設計や結合テストなどの他との連携があるところでは必要な観点だと思います。必要な観点、じゃなくて、基本設計や結合テストでは必須だし、それを確認するためのフェーズとも言えます。


こんなことを言うと、「なんでそんな面倒なことを(わたしが)やらないといけないの」とか「合わなかったらその時に直せばいいじゃん」と言う人が少なからずいるんです。


その点は確かに価値観が判断基準を決めるところなので「どうぞお好きに」と思いますが、そういった価値観は大体において「やらないとあとあと面倒になる」ということを想像できないとか、少なからずそうした方がいいと思っていた「痛いところを突かれた」ので子どものようなことを言っているに過ぎないんですけどね。


そんことをいう人には、「やれ」と言うより「でもさぁ、インタフェースを気にして、少しこっちから気を回す手間と合っていなくて一からやり直す手間とどっちを選ぶの」なんて普段の会話の続きのように言う方が受けれてくれるんですよねぇ。


そんなこんなでインタフェースを見た方がいいとわかってもらえたら、じゃあ、実際にどう見たらいいか、です。


制約条件として前行程の仕様とかあれば、まずはそれを準拠しているかをみます。その次は、もう、こちら側の都合をまず並べるんですね。それを機能なり、前提条件なり、役割分担なり、日程なりでグループ内で整合性が取れていることを確認しておくんです。


で、最後にインタフェースを持つ対向側と嵌めてみて、対向側が制約事項を遵守していないなら、合わせて貰えばいいし、制約事項を遵守しているなら、もう調整するほかないです。


で、大事なことは合る場になってから調整するんじゃなくて「物作りをする前に、同じ観点でやっておけよ」ということです。そっちの方がどれほどコストも時間も少なく済むか、よくよく考えて欲しい物です。


こちらも、いつも同じような指摘をするのは飽きるし、つまらないので、できれば、これは新しい、と思うようなケースを見つけたいです。