いくらプロジェクトマネージャの候補の意識に働きかけてもプロジェクトマネージャには育たない
今日はコミケ1日目ですね。コミケに中の人としてこの日のために頑張った成果をお披露目しに行く人も、それを確保しに行く人もすごいなぁ、と思うのです。
だって、意識が違いますよね。だって行動しているのですから。
これまで何度かプロジェクトマネージャの育成についてブログを書いてきましたが、結局、プロジェクトマネージャになってほしい候補がプロジェクトマネージャを目指すかどうかは
「当のご本人が『プロジェクトマネージャになろう』と思うかどうか」
というところに落ち着くんですね。
これって、周りがいくら躍起になって「ねぇ、ねぇ、プロジェクトマネージャになろうよ」と言ってもなかなか振り向いてくれない事象の要因だとおもうんです。
でも、本当にそうかな、とも思うんですね。思うことで事態が変わるのか。そうなのだとしたら、もう少し将来は明るいんじゃないか、現状も良い方向に変わっているのではないか、と思うんです。
改めてこれまでのプロジェクトマネージャの育成をふりかえればまったくもってプロジェクトマネージャの育成という課題は達成されることがないから毎年マネージャのタスクとして要求される現状があるわけで。
ということは、
「当のご本人がプロジェクトマネージャになろうと『思う』ように働きかける」ことは間違っている
ということになります。意識を高くもたせるとか、意識を変えるとか、そうした内面的なものに対する働きかけを外部からしても期待する効果は得られない、ということになります。
面談などの場でいくらマネージャが何十分、何時間と働きかけても、それは間違ったアプローチだった、ということです。意味のないことをしている、と。
じゃあ、何がプロジェクトマネージャが育たない原因なのでしょう。
やっぱり、やらざるを得ない環境をつくることが一番なんだと思うんです。どうしてそう思うかというと、やらざるを得ないということは好き嫌いという感情に関係なく、次の行動を起こさないといけないからです。
これが、「なりたいとおもう思い」だったら「思ったけどやらない」という選択肢が選べます。でも、やらざるを得ない状況に追い込まれれば、それはやるしか選択肢がないのですから。
つまり、いくらプロジェクトマネージャの候補の意識に働きかけてもプロジェクトマネージャに育ちませんしプロジェクトマネージャになったりしません。本当にプロジェクトマネージャにしたいのなら、プロジェクトマネージャのロールにアサインしなさい、ということです。