プロジェクトマネージャを恣意的に育てないとリーダができない50歳のエンジニアを大量生産してしまう


Webシステム開発界隈のエンジニアが恒常的に不足感があるらしいですが、インフラプロジェクトのプロジェクトマネージャも恒常的に需給バランスが悪いと思うんです。というか実感として。あと、アプリ基盤と呼んだりするアプリ開発のフレームワーク周りの技術を持っているシステムエンジニアも常態的に少ないですよね。


3つに共通点がありそうな気もしますが、とりあえずインフラプロジェクトのプロジェクトマネージャのことについて。インフラプロジェクトの特徴は、アプリ開発チームと比較して、

・人数的に小人数のチームである
・各人に求められる技術が違う
・プロジェクト期間が短い


の3つの特徴があるかと。この他にもあるかもしれないですがとりあえず。これは別にWebアプリ開発であっても同じかも。でも、プロジェクトのサイズ、規模を大中小で考えると大〜中の規模のプロジェクトでアプリもインフラもあるとすると、断然、人数的にアプリの方が多いですよね。


今度はプロジェクトのサイズの量的な観点で考えると、大中小のサイズに対して少〜多の関係をマトリックスにするとこんな感じかも。

規模/プロジェクト数 多い 中間 少ない 備考
大規模
中規模
小規模


表の行列が関係性のあるのは、規模とプロジェクト数の ◎ だけかもしれない。


これで何が言いたいかというと、小人数のプロジェクトが圧倒的に多いと、意識的に育成するしくみを仕込んでおかないと、

「特定の技術領域鹿できないシステムエンジニアが大量生産されてしまう」


ということなんですよ。だって、プロジェクトが終わり、次のプロジェクトが走るとき、どうしたって適用技術を保持しているエンジニアとプロジェクトマネージャを探してチーミングしちゃうもの。そこに恣意的に中間層のエンジニアをプロジェクトマネージャに据えるということをしなければ、エンジニアにしてみたら同じポジション、ロール、技術領域をやることになるでしょう。


このようなケースは別にインフラエンジニアに限ったことではなくて、でも、Webアプリのエンジニアと比較すれば、プロジェクトのサイズとプロジェクト数の他に3つ目の軸が出てきて、それがアプリ開発vsインフラの人数比なんですよね。


それに、1〜3人くらいで1年とか2年とかの長期プロジェクトもあったりすると、

「いったいどこでプロジェクトマネージャを育成できるんだよ」


て逆ギレされちゃうし。


さらに育成に追い打ちをかけるのが、PaaSやIaaSのようなサーバスペックを打ち込むとポンっと仮想サーバができちゃう環境が今はだいぶ日常的になってくると、ハードウェアよりのインフラ技術を持つインフラエンジニアが絶滅品種になっちゃうわけで。


そんなこんなでインフラプロジェクトのプロジェクトマネージャは希少品種になっていっちゃうんじゃないかと思うんです。ほんと。


で、原因ですが、毎度のことながら意識的にアサインしないマネージャ自身にあると思っていますけど。マネージャもプロジェクトマネージャも次を育てないと自分たちが楽にならないのだから、その点を理解しうえでアクションをしないと。


そのためにも、設計書の作成や環境の構築と検証、テストなどの手間のかかるところは部分的にもスクリプト化するなどの半自動化をコツコツとしておかないとリーダができない50歳のエンジニアを自らの手で大量生産しちゃうことになっちゃうんだけどいいのだろうか。