50才からシステムエンジニアとして必要な技術


来週末には4月になりますね。新入社員が仕事に対する不安を抱えて入っていくる姿を見ると初々しい過ぎて目が眩んでしまう年齢になりました。


そんなアラフィフなオジサンだって今のままとは限りません。いつ急に現場のレスキューに行けと言われるかもしれませんし、今いるポジションから別のポジションに移されるかもしれません。


そんなアラフィフなシステムエンジニアってどんな技術を持っていたらいいんでしょうか。気持ち的には、アラフィフになる前に身につけておかないと手遅れとは思いますが。


1.前提
今さら現場の一担当で開発ゴリゴリはないかなと。アーキテクトのように先端技術のプロトタイプとかそういうのをやる人ならあるかもしれませんが。


2.50才で身につけておきたい技術
要件の本質を識別できるスキルが必要です。これは要件を設定する側でも、要件を確認する側でも。経営(業務的な)課題があってしくみとして解決したいなら、漠として表現されるような課題から本質を識別して解決策を導かなければならないからです。


そのためには課題を聴いた文字面の上をなぞったような解決策ではだめでしょう。


そうした課題の本質を識別するにはベンダーの視点だけでは課題の本質に気付くことが難しいです。課題によってはペルソナを設定して360度から課題を眺め、言葉ではああ言っているけれど期待していることは違うのかもしれない、と疑問を問いかけなければならない場面も出てくるかもしれません。


とはいえ、物事には時間もリソースもお金も限りがあるので風呂敷を広げてればいいってものではありません。バウンダリを設定し、その中で課題解決のための策を練ったり、スコープによっては解決までキャリーしなければならないのですから。


そのためにも現時的なゴール設定ができなければならないのは当然としてもそうしたゴールをオーソライズできる交渉も相談と表しながら設定する力量も必要です。


こうした手間のかかる意思伝達に類することは、誰かに指示することではなく自ら機を見て動くように腰を軽くしておくことも忘れてはいけません。


年を取っているからこそ、何をすれば良いの経験と知識から知っているのです。そういうお年頃になった、ということです。右も左も分からない小僧小娘ではないのですから、自分の足で先鞭をつけて第一に進行の障害を避けたり、回避する道を選ぶなどすべきなのです。


さすがに体力的に20代、30代には敵いません。体力もそうですが脳みそに入る情報量が著しく低下します。それは目の疲労から。物理的に情報を摂取することが身体的に閉塞されるのです。


だからこそ、新技術に接する時間を今より意識的に確保することが必要なるのです。コードを書ければいいのですがそこまではしなくても、ものごとの仕組みとしての成り立ちを理解するところまではしないといけないです。


前述からキーワードを疲労と、本質の識別、課題設定、交渉、意思伝達、コントロール、技術更新となりますが、一つ書き忘れたことがあるのですが。


それは待つ技術かもしれません。歳をとるとせっかちになってしまうので。