チームワークが弱いのはLOが足らないから


1日はコミック1があったり、5日にはコミティアがあったりとこのゴールデンウィークってイベントが多いんですね。最近になるまで知らなかった。どっちも現役の作家さんが出られているということはファンの作家さんを間近に見られたら嬉しいですねぇ。とはいえ、1日は過去日なので明後日のコミティアかなぁ。というくらい、このゴールデンウィークはお出かけの予定がない…。


そういえば昨日の月曜日に仕事があった人はどのくらいいたのかしら。2日と6日と両方休んでしまうと確かに大型連休だけれど、連休明けの9日ばかりか10日も辛いんじゃまいか、と思うのだけれど、まぁ余計な心配ですねー。


幸か不幸か、わたしと一緒にお仕事をされるチームの方には上下関係なく、意見は意見として言いましょう、と言うことにしています。一緒に、同じプロジェクトをやっているのだから、プロジェクトが目標を達成するために必要だと思うこと、このやり方では無駄があるとかこうやった方が効率がいいとか、心情的にこう判断したいとか、そういったことはどんなことでも言ってみて、と。


自分の考えを言うことは面倒を起こすかもしれないし、文化を変えてしまうかもしれないし、余計な波風を立ててしまうかもしれないと思案してしまうと億劫になってしまうんですよね。じゃあ、いいかって。そこで勇気というか後ろから背を自分で押して欲しいんですね。これからいうことはたまたま受け入れられないかもしれないけれどそれはわたしが同じように言ってもやっぱり受けれられないだろうから、そのことは気にしなくていいんです。言ったことが受け入れられないとしても、思案していることを言うことで周りに影響を与える方法を学ぶとか、何を基準に判断しているとか思考の基準を知ってもらうとか、そういった面でお互いに知り合うことが大事だな、と思うのです。


特に、チームができてまだひと月も経っていない時期は殊更それをキャンペーンを張ってでもやった方がいいのです。少人数なら自然とはできると思うけれど、やっぱり、きっかけは必要だと思うのです。


たとえばガルパンTVの第1話で生徒会がみほの教室まで来て耳元で戦車道を選択するように囁いたあとに虹彩が抜けて3人で保健室に行くシーンがあります。ちょっと、きっかけとしては良いお手本ではありませんけど。


この場面で、みほが大洗に転校してきた秘密にしていた背景の一つを3人で共有することになります。みほ自身は秘密を共有することになるので勇気のいることですが、それを話さないとただ心配をかけてしまうことになるので決断したのでしょう。



その決断に暗黙に影響を与えているのは昼食に誘われて一緒にお昼を取っていることが暗黙のうちにみほに作用していると思うのです。



わたしの個人的な価値観ですが、仕事のあとに終わって飲みに行くよりは、お昼を一緒に摂る方がお互いの関係をより知ることができるので、チームのメンバ同士の関係を構築するのには望ましいことだと考えています。


なんとはなくなのですが、改めて考えてみると夜の飲み会とお昼ご飯との決定的な違いはその機会、回数というとても単純な特性の差があることに気づかされます。そう、誰にでもお昼はやってくると言ったのはサラメシでしたっけ。まれに昼を抜く人もいるし、愛妻弁当を持ってくる人もいるけれど、それでも毎日お昼は訪れます。


チームワークが弱いと思ったら、LO(Lunch of Opportunity) が不足しているのです。



その機会のごとに、時事ネタかもしれないし、通勤経路の話かもしれないし、この時期ならゴールデンウィークの予定とか遊びの予定やお土産話が話題になるでしょう。そういった中で個人の出身地や現住所での生活ぶりなどをちょっとずつ共有することでメンバの人なりや背景を垣間見ることがその人の理解を進める媒介になっているのですね。


毎日のお昼にちょっとずつでもお互いを知ることでわかることの一つに相手がどこまで言うと反応が変わるかという限界値を知ることができるというのもあります。ここまで言うとムキになって言い返してくる、こう話すと理知的に話してくれる、などなど。会話もワンクッションの前振りがないと誤解しちゃうとか、言葉の選び方に慎重だとかそういったこともわかるようになります。


これって、言いたいことを言うための環境づくりにとても影響を与える情報だと思いませんか。ただ一方的に意見を言ってね、といってもでは、なんてならないですよね。相手が話しやすい環境を作る、そういうフィールドを用意しておいて乗ってもらったり上手く使ってもらうことがポイントなんじゃないのかなーと。



そういった機会としてもう一つあるのはおやつですね。飴玉でも個包装のお菓子でも同じ時間に食べたり、それを分け合うというのは同じように作用するのです。そうした触媒を介して自分の背景や弱みを見せることは相手に安心感を与える一つなのです。ここまではハードルを下げても大丈夫なんだ、と。とはいっても一定のレベルまで、だとは思いますがそれでも下げるということは大事なのですよ、特にリーダ役自ら下げる行為が。