メンバは信用しないけど頼ってます


タイトルどおりなのですが、どんな優秀なメンバとチームを組んでも信頼はしますが信用はしません。なので、「あなたのことを信用しているよ」なんていう上役がいたら「怪しいなぁ」と思ったり。


辞書でも意味は違いますよね。

しん‐らい【信頼】
[名](スル)信じて頼りにすること。頼りになると信じること。また、その気持ち。「―できる人物」「両親の―にこたえる」「医学を―する」
引用 http://dictionary.goo.ne.jp/jn/115891/meaning/m0u/

しん‐よう【信用】
[名](スル)
1 確かなものと信じて受け入れること。「相手の言葉を―する」
2 それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。また、世間が与える、そのような評価。「―を得る」「―を失う」「―の置けない人物」「店の―に傷がつく」
3 現在の給付に対して、後日にその反対給付を行うことを認めること。当事者間に設定される債権・債務の関係。「―貸付」
引用 http://dictionary.goo.ne.jp/jn/115845/meaning/m0u/


信頼は、メンバとして頼りにしているわけです。チームとして編成して役割分担をする以上、ある部分の主体者としてアウトプットをしてもらわないといけないわけです。アウトプットできないならチームの中での存在意義ないですし。


その存在意義を確かなものにするべく、スプリントゼロでメンバのベロシティを確かめておこう、となるわけですが。


でもですねぇ、たとえ、ベロシティで期待値の成果をパフォーマンス出来ると知ったとして、それを盲目的に信じるわけにはいかないのですよ。状況は次々変わっていきます。


メンバの置かれている環境も変わります。確かなアウトプットだけがエビデンスですから。それがプロジェクトマネージャのマネージャたるものですし。手に入れてもいないものを信じて、それを前提に受け入れてしまっては、リスクコントロールもへったくれもないですから。


だから、信用はしないのです。


だけれども、信頼はします。役割分担をする以上、その役割を果たしてくれることを頼みにするのです。でもでも、それはモニタリングをして、ベロシティが確保できていることを検証し、ベロシティが出ていないならその障害を取り除くことをするわけです。それがプロジェクトマネージャのお仕事なので。


人ですから。ワタシもメンバも。ミスをする。ミスをしたとしても信頼は揺るがない。ミスをするのはプロセスに問題があるから。アサインするプロセスかもしれないし、訓練での不足かもしれないし、プロジェクトのインぷりでのプロセスかもしれない。


それは直せばいいのですし。信頼していてもミスはする。そういう前提。だからモニタリングしているわけで。でも、信用して、信じてしまっていては目を向けないですよね。信じきっているので。そこでミスをしたら裏切られたように感じるでしょう。信じていたのに、と。


だから、信用という行為そのもをしないのです。