技術を共有できるレベルのメンバを育てるならリーダクラスから共有をはじめないとという話
技術を共有できるレベルのメンバを育てるのがむずい
— ふみさん (@finayama) 2016年8月29日
「技術を共有できるレベル」とツイートしたのは一昨日のことですね。技術のレベルはあるけれど、それがプロジェクトでいち担当が担えるレベルとしたら、それほど高い技術レベルを要求しているわけではないことには同意していただけるのではないでしょうか。
平たく言えば、「一人前」と言ってもいいですけれど。
ワタシのシステムエンジニアの教育の観点から言えば、一人前にふさわしい技術レベルとは、
- 任された範囲の業務を自力で遂行することができる
- 少人数の他のメンバのリーダができる
なのです。
なぜ、一人前なのに少人数の他のメンバの面倒まで入っているかというと、それは習得した技術を理解して他の人に伝えることができることを実践するため、です。いくら習得したと言っても、他の人に伝えるところまでが入っていないと自分が身につけている技術が理解してできているのかが自分自身で検証できないからです。
まあ、自分で独学して覚える際に学ぶことより、人に教えて学ぶ方が多いですから。
ここまでで、一人前のシステムエンジニアの定義ができているとすると、職人的な技術は望んでいないことがわかりますよね。つまり、エンジニアリングの世界だけで人を育てることができるはずだ、ということです。
実際、程度はあるにしても技術の研修はあるでしょうし、それをロケーションは問わなければ実施されているでしょうし。それをしなければ知識のない素人ですもの。
さて、ではどうして
「技術を共有できるレベルのメンバを育てるのがむずい」
のか。
学ぶことはしても、
「共有する技術を学んでいない、習慣付けていない」
からではないか、と思うんですがいかがでしょうか。そんなことないよ、でしょうか。
普段、見かける範囲でアレですがシステムエンジニアの情報共有って、マスターべーション的な自分だけわかっていて、ほら、ここにあるよっていうの、多くないですか。見る側になって考えていないやつ。それな気がするんですよ。
そした先輩や周りのメンバの振る舞いを見て育ちますからね。ひよこエンジニアは。
よくよく思い出したら、プロジェクトがうまくいっていないケースって情報共有ができていないことが多いですが、共有しないといけない情報を握っているのってリーダとかですもんね。そこから情報をリリースさせることに一苦労だし、それを情報共有のツールに入れされる習慣を身につけさせることがこれまた一苦労なんですよねぇ。
ということは、ミドルから上のシステムエンジニアに頑張ってもらわないと情報共有ができるシステムエンジニアは育たん、ということなんですねぇ。コマッタモンダ。