「ガンガン行こうぜ」ばかりがリーダーシップじゃない。リーダーシップがないと諦めているシステムエンジニアができること


「リーダーシップ」という言葉を聞いてどんなイメージを思い描きますか。

  • 闊達で周りを引っ張っていく
  • いわゆる体育会系のノリで勢いがある
  • 芸術家タイプの個性の強い存在

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リーダシップは誰も学び方を教えてくれない
こうしたイメージを固定的に持ってしまうと、自分の持っている資質や仕事への取り組むスタイルとギャプを持ってしまって、自分にはリーダーシップは持てないと諦めてしまっているシステムエンジニアもいるのではないでしょうか。


このリーダシップは、新人システムエンジニアから一人前のシステムエンジニアに、一人前のシステムエンジニアからサブリーダにと、役割が変わって行くたびに持っていることが当然と思われる基礎的なスキルの筆頭のスキルです。


不思議なことにこのリーダシップのスキルは、これをやれば訓練できるという方法を誰も教えてくれません。仕事に必要なことなんだから研修で教えてくれてもいいようなものですが。そういったリーダシップ研修も高額な費用のかかる研修コースもあることはありますが、じゃあどうしたら具体的に、実践的に自分でOJTができるかどうかまでは教えてくれません。自分が業務で体験することで経験するには自分の頭を使って機会を自ら作るしかないようです。


ガンガンいこうぜ」ばかりがリーダシップじゃない
ワタシのリーダシップの好みのスタイルは、どちらかといえば、「ガンガン行こうぜ」というスタイルのリーダシップはいらないかな、と思っています。以前は、メンバの視線を自分に関心を向けるために勢い良いふりをしてやっていたこともありましたし、その方が楽だったのでそうやっている時期もありましたが…でも、そう飾らない普通の感じでやっている方が自分には合っているような気がします。


物静かであっても「リーダーシップ」は発揮でますし、リーダシップはあれこれ指示するだけがリーダーシップが見える形としてのリーダーシップではないのです。以前にしてた仕事はいわゆるホントのホワイトカラーの仕事でした。そのときに必要だったのは「ガンガン行こうぜ」というスタイルでありませんでした。


先を示すことがリーダーシップ
その仕事で求めらたリーダーシップは、担当する業務で自ら先頭を進んで全員が進む先を示すことです。それが求められていることとわかると、システム開発プロジェクトのプロジェクトチームを過去に担当していたときのような勢いは必要ないんだ、ということに気づくことができたんですね。なんだ、行先を示せばいいのか、と。


実際には、全体の計画「スケジュールのたたき台」を自分で考え、作って説明するだけでいいんです。あ、もちろん、つくったたたき台は、その後、合意プロセスを経て担当業務を進捗させますけれど。


ポイントなのは、担当する業務をこれからどうしてくのか、という仕事の流れを作ることなんです。スケジュールはこれから進む先を示します。どんな作業を、どんな順番で、いつ頃、誰がするのか。


最初から完成版である必要もありません。だって、たたき台ですから。つくったスケジュールのタイトルにわざわざ<たたき台>とか<イメージ>と入れるとそのスケジュールのたたき台を初見で見る人も「ああ、案なのね」と思って見れくれるので気楽に始められますし、試行錯誤もできます。


このスタイルでいいんだと思うと、実は日々の仕事で少しですが自分もやっているじゃん、と気づくかもしれません。そうなんですよね。誰しも自分の担当する仕事ではやっていることです。それに巻き込む人数がだんだんと役割に応じて人が多くなっていくだけなんですね。


でも、役割が上がっていっても、自分が考えることをアイデアとして示して、それを合議して進めるスタイルは変える必要はないんですよ。「ガンガン行こうぜ」ばかりがリーダシップのスタイルじゃないんです。リーダーシップってそんなイメージじゃなくても発揮できるんですよ。メンバに次々と指示を出したりする必要もないんです。


そして、じつは自分でやっているんですよね。それを意識してやってみましょう。