先端技術を追いかけるシステムエンジニアと実務をこなすシステムエンジニアのどちらが必要か


はてな界隈をみていると、「システムエンジニアって勉強家だようなー」って思った印象で自分の所属する組織に目を向けると「この人たちっていつ勉強しているのかな」と思ってしまうことがあったります。


ぱっと見は確かに自分で勉強して、ネットに勉強をしたことを書いているのを見るとプレゼンスはありますよね。アウトプットがわかりやすいですもの。


システムエンジニアの育成は組織が用意する研修、外部の団体が提供する研修のほかに自己研鑽というカテゴリがあるんですよね。


そうそう、自己研鑽ってあまり使われる言葉ではないと思うのですが、PMBOKの3版くらいで見かけてから使うようになったんですが、最近はちらほら見るようになって言葉は変わるなぁと。


話を戻して、システムエンジニアの育成の一つの自己研鑽ですが、自分でプログラミングをして言語を覚えたり書籍を読んで知識を得たりするのがそれにあたります。ただ、そうした自己研鑽のような活動はOFFJTですから、公衆の面前に露見しないわけです。いままでなら。ところがいまの時代はネットがあるのでそこにログを残すことで発露し、プレゼンスが生まれる、と。

  先端技術に関心を持つ
関心がない        


それ自体はもともと自己研鑽の域ですから奨励されることですが、では、そうしない人たちはシステムエンジニアとしてどうなのか、と。


マネージャを担い改めてメンバを知ると、思ったより勉強しているのかなぁと不安になるものです。重度のはてな症候群を患っているのかもしれませんが。それにしても、1on1で時間をかけても促されてでも勉強をしているのかはとても怪しいのですよね。


では、それを嘆くのかどうか、なのですが実はそれほど嘆かなくてもいいと次第にわかります。自己研鑽をしてプレゼンスを発揮する人は1−2割もいれば十分なんです。6割の人は、しっかりと実務の成果を上げていく人でないと組織としての成果が確保できないからです。


しっかりと実務の成果を出すにもその人の役割があります。各人の専門性を最大限に活かせるように配置をしたり、成果を犠牲にしても新しいロールに挑戦させることで将来の種まきの主体になってもらったりと、新しい技術ばかりがシステムエンジニアの育成に関わることではないのです。

専門性を持っている   先端技術に関心を持つ
若手 経験が豊富


メンバの専門や得意領域が多彩であり実務を確実にキャリーしてもらえることは、次世代のビジネスにリソースを回すためにも、先端技術ばかりを全員に追いかけられてもしょうがない、というのがマネージャをしていると学べることの一つなんですねえ。


結論的には、どっちも必要だけどビジネスにより割合が変わる、というところでしょうか。