指示待ちシステムエンジニアは組織の文化かもしれない

チームを編成すると指示待ちのメンバがある程度いるものです。これ、不思議なんですが組織の特性かと思えば、他社と組んだ場合でも不思議と一定の割合があるんですよね。

よくよく観察していると、指示待ち系のシステムエンジニアもどうやら2つのタイプに分けられる。本当の真性の指示待ちシステムエンジニア。もう一つのタイプが「仕事だから言われたことはやります。(ごにょごにょ)」と自分の意思を持っているタイプ。

真性の指示待ちシステムエンジニアはもう「真性」だけあってブレません。システムエンジニアという専門家として扱うのを躊躇うほどの指示待ち。

さて、2つ目の「仕事だから言われたことはやります(ごにょごにょ)」タイプは、真性ではない指示待ちです。でもよく話を聞いてみるとご自分の意見を持っていることがわかる。じゃあ、自分のやりたいようにすればいいのにと思ってしまうけれど、何かそうしない原因があるのかなぁ、と。

指示されているのは誰か

指示されているのは誰かとは、指示されることを待っている指示待ち系のシステムエンジニアの他にも指示待ちの役者、ロールがあるのではないか、と一歩引いて周りをみてみよう、ということです。

さて、組織構造的に誰が見えてくるかと言えば、

開発責任者
 |
プロジェクトマネージャ
 |
メンバ

 と大雑把に言えばこれだけ見えてくるわけで。メンバの中に指示待ちシステムエンジニアが混ざっているなら、その周りにもいるのではないか、と。

プロジェクトマネージャの全員が全員、自主的に活動をする特性を持っているかと言えば、そんなことはないと思い当たることもあるのではないでしょうか。

そう、メンバに指示待ちがいるならその上に立つプロジェクトマネージャだって指示待ちの特性を持っているPMは存在するのですよ。

ただ、あれやれこれやれは言うけれど、上からの指示をトレースしているに過ぎないプロジェクトマネージャだっているのです。

だからね、指示しているように見えてもその指示がぶれるなぁと感じることがあるじゃないですか。それです、それ。

こうした構造は、各人が自分の頭で考えることを放棄しているんですよ。ああしよう、こうしようとプロジェクトを成功させよう、目的を達成しようと考えているのではなく、指示されたことを指示されたとおりにやることがプロジェクトの判断基準になっているんです。

この判断基準が間違っているのは指示を命じることがプロジェクトマネージャの仕事になっていることです。それを解消しないと指示待ちシステムエンジニアは一層できないです。

指示待ちシステムエンジニアだけど自分の意見を持っている人は、実は、こうした指示されるより、自分のやり方を認めて欲しいと思っています。

これって、プロジェクトマネージャが指示をすることがマネージャの仕事であると思っていることをやめるとごにょごにょが解消するんですね。だって、指示されるのではなくて、意見を聞いてもらって、その上で行動が決まるようになるのですから。

まあ、指示系のプロジェクトマネージメントなんて随分前に転換期を迎えたはずなのにまだあるのは組織の文化になって上の方に残っているからなんですけれど。