SEに必要な生存戦略としての習慣

機会があることに、いや、ネタを思い付く度に学びの習慣をしようと書いているのですが。

まあ、その意図はわかる人にはわかっている(=伝わっている)と思うのだけれど、今の状況を変えていくために、システムエンジニアなら技術者としての生存戦略としての技術習得を習慣化することが必要だよね、と言う思いを書き留めているのです。

SEと生存戦略

今の仕事(=プロジェクト)は長期だからとか維持管理だからとかプロジェクトの特性を背景に技術的な学びを先延ばしすることをしていると、近い将来、退路のない崖っぷちの状況に自らを追い込んでしまうことを覚悟しなければならいです。

何故、そうなってしまうか。それは自分で選べる選択肢を自分で狭めてしまうから。更に言えば、自分でコントロールできないプロジェクトの特性に将来の自分の選択肢の幅を丸投げしてしまっているからです。

自分がそのプロジェクトに参画し続けられるかは、自分の上司か顧客の予算に依存していることを理解し、それは自分の希望とは別の意思で判断される、つまり、コントロールできないところで決められていると言うことを改めて認識しなければなりません。

ですから、システムエンジニアとしての生存戦略が必要で、それが学びの習慣であるのです。

習慣の落とし穴 

じゃあと、気になる技術を学べばそれで良いかと言えば、そんなことはない。そこに落とし穴があります。どんな落とし穴かと言えば、習慣を一つ作るだけではシステムエンジニア生存戦略にはならないからです。

システムエンジニアに限らず、人は怠け者ですから、重い腰を上げてきになる技術を学ぶ習慣を作ったとしても、それっきりになる方が多いのです。

それっきりになる、そうしてしまう理由づけを自らが行うことがそれっきりを助長しているのですが。

やっている、やり続けている人はわかると思うのですが、人は何かと

「やらない理由」

を作りたがるのです。それはワタシ自身もそうです。今日は忙しいから、遅いから、疲れているからとやらない理由づくりはとても簡単だし、自分を自分自身で窮屈に指定てる環境から解放します。

別の観点ではやらない、続けない理由も作ります。これをやってみたけど

「今の仕事に使えない」

と言うように。こうしたことは表面だけ理解したつもりになって続けることを否定するための理由づくりとして行なっているのです。

習慣の習慣こそ生存戦略

一つを学ぶことを習慣とすることが習慣の狙いではありません。必要なのは、継続して技術を習得することが狙いです。

言い換えると、学ぶ習慣を身につけること、学ぶ対象を見つけ出し続けることが習慣の狙いですし、それこそがシステムエンジニアとしての生存戦略です。

別の見方をすれば、すでに習慣として身につけた技術をそのままでいいのかと疑う、更新することを考えることも必要ということです。

いつまでも過去に身につけた技術を使い続けることが良いことだとは限りません。特に、適用技術、技法や言語、利用技術については更新が早いです。それが更新の対象であるかどうかを見極めることができるのは基礎スキルです。

技術習得の習慣を習慣にするためには基礎スキルが必要で、そちらをおざなりにすれば技術の習得は継続的に身につけることは難しい、つまり続かないのです。

学びを習慣とするためには、技術スキルばかりでは続かなくて、基礎スキルも鍛えないと続かないし、生存戦略にもならないということです。