エンジニアのキャリアデザイン・アンチパターン

タイトルにつられたんだね。実はアンチパターンというほどのものではないんだ。なぜなら、パターンになっていないからね。まぁまぁ、折角寄ってもらったのだし、もう少し話を聞いていっても良いじゃないか。

キャリアデザイン

エンジニアの仕事に就いてそのままエンジニアでいたいと思ってもエンジニアになってみると実は色々な専門職で構成されていることを知るわけですが。

希望する専門があって、それで応募して採用されて、実務も希望する専門でやっていければそれはそれでよかったね、なのですが、多くのパターンはSEとかザクッとした採用で採用されてその組織の事業に割り振られて…がほとんどですよね。

仕事なんてマネージャのアサイメントに全くもって依存しています…と思ったら多分、今後やりたいことが出てきたときにチャンスを掴めないかもね。 

アンチなキャリアデザインは、流されて使われて中程度の待遇で終わってしまうパターンだと思います。同じ仕事をするならやりたい仕事をしたいでしょうし、待遇だってやった分だけはもらいたいですよね。

キャリアのロードマップ

 専門性をもつエンジニアの仕事は細かすぎるし組織に依存するところが大きいので一歩ひいて眺めることにするとエンジニアの仕事は3つに分けられます。

エンジニア→プロのエンジニア
     +プロマネ
     +マネージャ

エンジニアもずっと今のポジションで良いのかと問われたら評価されてレベリングしたいと思うでしょう。給与に連動したりするので。

そこは組織でキャリアコースがあるならそれを知らないとアプローチがあべこべになってしまうので、お作法はお作法として理解しておきましょう。 

ロードマップのアンチは、組織の育成ロードマップに自分が希望するロードマップをマッピングせずに他人任せにしてしまうことです。マネージャは将来の事業を担うエンジニアかどうかをこの瞬間もしています。

アサイメント

 いくらキャリアデザインを考えても、実践がなければ実績にならずキャリアを積み上げることはできません。

アサイメントするマネージャは、実務経験あり>なしで確実な方を選びます。育成目的があれば別でしょうけれど。

誰でも最初は未経験ですが事前に予備知識を得ることは誰にでもできることです。でもやらない人の方が多いのはキャリアデザインを具体的に考えていないからいつ、どんな準備をしておこうと考えないのでしょう。

 じゃあ、これを読んでやりたい仕事、実現したいキャリアがあるなら準備をしておきましょう。あとは、目標設定のときにどういったエンジニアになりたいか将来像を伝えてマネージャにすりこむことも忘れずに。

アンチは…キャリアデザインのロードマップを作ってもマネージャに伝えないで自分の中だけで持っていることです。伝えなければ優先してアサイメントされません。

転職

 今の仕事が向かない、組織の事業ではやりたい仕事がない。だから転職する。そういうケースは少なからずあると思います。

転職するなら準備と調査はしっかりやってくださいね。人の意見をそのまま鵜呑みにしないことです。自分で判断するように。

でも、転職する前に組織の中で組織内転職、つまり、異動でやりたいことを実現できないかを考えてみることをお勧めします。何より、社内なので給与体系は同じ(そこに不満を持っていなければ)だし、知った同僚との仕事の方が多いでしょう。

社外への転職はコミュニケーションコストと転職後の貢献プレッシャが半端なく高いです。それを踏まえた上で、社外への転職の方がメリットがあるかどうかを一度は検討してください。

ブラックやハラスメントが蔓延しているような組織なら即刻転職ですが。