1 on 1はエンジニアのキャリアを考えるぶつける場なのかもしれない

1 on 1の導入事例をスライド共有サイトで、そこそこ見かけるようになった。自分としては、1 on 1を習慣化するまで大分慣れが必要かなと感じた。1 on 1で話を聞きたい側のマネージャやエンジニアリングマネージャ自身の仕事の時間の確保との兼ね合いがあるからだ。

それでもやってみて思ったのは、いわゆる目標管理の中間フォローアップを小さなイベントにバラして、頻度を多くして、評価時期までズルズルと行って大きな失敗にならないようにしよう、と言う意図を理解できる。

自分の場合は、日常的な感じで気づいたことを話していたが、どちらかと言うとそれはマネージャ側の関心事ベースで話し掛ける。逆のメンバからは、そうそう問題が大きくなりそうだったり、実際、手がつけられなくなってからのケースがある。このあたりは、メンバの感覚で情報を教えてくれるメンバもいれば、自分の裁量で思うようにやっているメンバもおり、一人ひとりの仕事のスタイルの違いがあって興味深い。

小さなイベントにして、頻度を増やことは、ある意味とても過保護ではないだろうか。

組織的も組織の目標達成の使命があるから、それを積み上げるメンバの目標やOKRの達成に繋がった方がいい。実際、日頃から声がけして木になることを聞くのは、リスクの予兆なり芽の気配を感じて潰しに掛かっているで、意味合いとしては1 on 1のこちら側をインフォーマルな形でやっているだけに過ぎない。

違いは、1 on 1に同席するエンジニアのwillをカジュアルだがフォーマルに聞くことが出来ると言うことである。この点で言えば、メンバは受け身ではいられない。何を話すか、どうしたいかを自分のwillとして話さなければならないから、自分の仕事や目標を意識的に見直す必要がある。

以前にも書いたが、エンジニアの日常は全てそのエンジニアのキャリアであるから習慣的にどっちに進んでいきたいかを考えるのは、エンジニア自身のこととして、しなければならないと思う。

その意味では、キャリアの考えを経験の多い相手にぶつけてどっちにエンジニア自身のキャリアを飛ばすかの練習の場なのかもしれない。

 

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