失敗の%に意味はない。失敗するのがプロジェクトである
日々、飽きずにプロジェクトマネジメント やそれに関連したエンジニアの育成について書き溜めているが、専門がプロジェクトマネジメント だからとか、マネージャだからとかドメイン的に書けるからという安直な理由はあるけれど、経験したことを自分の中で大事に温め続けていてもいいことは何もないから、だったら、使ってくれる誰か(エンジニアしかいないかもしれなけれど)よかったら活かしてくれればいいな、くらいの気持ちと単なる習慣なんですけれどね。
失敗は半数、7割、どっち
何がは、プロジェクトが、です。
どこでもプロジェクトは成功することを前提にしている。成功すると思っているから、半数が失敗だ、という物言いになるのでしょう。
10年ちょっとくらい前のPMIの配布物では、7割くらいのプロジェクトが失敗していると記事を読んだ気がする。10年も前のことだし、英語だったしで、曖昧だが多分そうだろうと思う。
失敗の%は作っている
数年前の日経コンピュータか日経システムズでプロジェクトの成功は7割くらいまで上がったと見た記憶があって、そりゃすごい、ほんとかね、と思った記憶がやはりあって、で、3月1日号の表紙をパラパラと見てふーんと思ったんですよ。
まあ、アンケートを誰(ユーザかSIerか)から取るか、成功の指標値を何にするかとか、アンケートを作る側が作る際にどのように記事を持っていきたいかで自由に設定できるから、%を見てどうの、こうのを語るのは意味がないんすよ。
定量的に取れる数字と顧客満足度などの定性的評価にならざるを得なくて回答者の胸つき三寸で回答している項目があるのですからあまり数字に意味はないんですよ。
失敗することが大前提
どうして、なぜ、プロジェクトマネジメント が存在するのかを考えてみてください。
プロジェクトが成功しないから経営にインパクトを及ぼします。ひどい場合には会社の存続が危ぶまれることになる。
だから、厄介なプロジェクトをマネジメントしようとするわけです。
つまり、プロジェクトは失敗するんです。
それが大前提。
話はそこから。
失敗して会社がなくなるのは社会的責任やウンタラカンタラで困るから、そうならないようにしようよ、と。それがプロジェクトマネジメント をする理由です。
だったら、失敗しないと「思われる」ことを続ける他ないのです。会社を潰したくないので。
でも、プロジェクトは失敗すると最悪の事態を想定しつつも、楽観的に進めるしかないのです。
ガルパンでも観て勉強しましょう。
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