愚痴をいうエンジニアより悩みを話すエンジニアと飲みたい
あるコミュニティの後、習慣的に飲みに行く。中堅どころや若手エンジニアもいるのでその層のエンジニアが何を考えているのかを聞ければいいと思っている。実際は中堅も後半のエンジニアやシニア層のエンジニアが組織に対する愚痴や自分の不甲斐なさを自虐的に吐露し始める。
多分、誰でも同じなのだろうが、仕事が思うように上手くいかなかったり、評価をされなかったりして不満の一つや二つはあってもおかしくはないだろう。今ここにもっともらしく書いている自分だって、この年齢になっても「なんだかな」と思うことは組織に対してもあるし、仕事にだってある。
愚痴は何も進まない。
それを聞いた周りは気分は聞き流していたとしても聞く前よりは気持ちのレベルは下がるし、それを話す当人はスッキリするわけがない。嫌なことを言語化することで自分の気持ちを可視化できるようにしてしまうのだから。
でも、悩みを聞いてもらうのであればそれはいいと思う。
悩みは話すプロセスを経ることで悩み自体が整理され、内心想定していた結論の輪郭を構築するからだ。
自分ではどうしていいか迷っていることを聞いてもらったら、なんとなく解決していた、と言うやつだ。これも誰もが経験していることなのではないか。
悩みを話すことは、本人は悩みを共有することで解決する手がかりを得られる可能性があるし、悩みを相談された方は一助となることができる。酔っていると断定や言い過ぎるケーズが多いので一概には言えないが、それでも、愚痴よりは100万倍いい。
では飲みに行くのをやめて仕舞えばいいじゃないかと思うかもしれないけれど、新規参加者がいると、やはりコミュニティの古参メンバと相互に名前を呼び、会話して欲しいと思うところもある。あと、コミュニティ活動がテーマだけでいっぱいでその中でパスを作るのは限りがあると言う事情もある。
少し話のネタ、テーマで縛って話させる方がいいのかもしれない。そんなことを思う週末前の金曜日。
TGIF