PMBOK=ウォーターフォールだなんてPMBOKのどこにも書いていない
私、素人なんですが私の知っていることとだいぶ違うので勉強不足かと自分を疑っている。
ということで、少しPMBOKをお復習いしよう。自分の不勉強さを気づかせて復習することを促してくれるのは割とマジでありがたい。思い込みというバイアスがあるためだ。
PMBOK6th edition (JPN)が手元にあるので『ウォーターフォール』で検索する。
検索結果は見てのとおり、6件しか出てこない。
それでは比較として『アジャイル』で検索を行う。
『アジャイル』というキーワードは75件もヒットする。実は過去のエントリでPMBOK 6thではアジャイルのあと扱いが大きいと書いた(記憶がある)。確か5th editionの10倍もないくらいたっだはずだ。
#参考までにPMBOK 5thでのウォーターフォールは1件しか検索がヒットしない。アジャイルだと10件である。
引用 PMBOK 6th edition JPN P135
PMBOKはプロジェクトマネジメントの手法であって、システム開発手法などとは違う。もともと、建設、プラント、製薬開発、テレコムなどの多業種のプロジェクトにおいて、経営にインパクトを与えるような状態になっているかどうかをモニタリングし、コントロールするマネジメント手法でしかない。
それゆえ、PMBOKでも『開発アプローチ』と言っているのだ。さらに、それを図示しているのを下図で確認できる。
引用 PMBOK 6th edition JPN P18
図では、PMBOKのプロセス群がプロジェクトのライフサイクルに対し、使用可能性(適用できるかもしれない)と紐づけているだけである。かもしれない=テーラリングせよ、と解釈すれば良い。
プロジェクト・ライフサイクルをよく眺めてみるとウォーターフォールのウの字もないし、アジャイル開発のアの字もない。そこには採用する「開発アプローチ』をPMBOKをプロジェクトマネジメント として適用する者がいい感じに当てはめれば良い。
さてここから本題である。いつも言っていることだが、ウォーターフォールは開発アプローチでしかない。PMBOK=ウォーターフォールやアジャイルではない。
そろそろ、エンジニアのみなさんにおいては、これをご理解いただけると手間が1つ省けるのでご協力いただきたい。
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紙の本はものすごく評判がよろしくないな。