4年目エンジニア、配属されたマネージャに改造され始める
どこかのインタビューで『身につけた技術を捨てて行けることが大事だ』という趣旨の記事を読んだのだが、身についた技術を捨てるという言い方は違うと思う。伝えようとしていることはこちら側に伝わっているが、表現は変えたようが良いのではないか、と感じた。
身につけた技術は無形であり、作業をした結果、エンジニアがプロセスとなって適用した技術でアウトプットする。プロセスを司るエンジニアにはプログラムをインストールするように技術をロードすることはできない。エンジニアに繰り返し学習させることで次第に覚える(身につける)。その意味では機械学習に近いのかもしれない。
4年目エンジニア、上司が変わる
4年目になれば、エンジニアとしては中堅の部類に入ったと看做している。若葉ちゃんエンジニアは3年までだ。それまで基本的なところは身につけておいて欲しいと思うが、他の組織から移動してきた若手エンジニアと仕事をしていて軽いショックを受けた。それまでの仕事のアサイメント、仕事の身につけ方をどうしていたのだろうと思うほど、仕事の基礎ができていない。
評判の悪い4年目エンジニア
エンジニアであれば、適用する技術を身につけ、複雑な仕事の進め方を身につけなければ現場で仕事にならない。仕事ができないヤツだ、あいつはダメだと言われてしまう。そう言えば、業績評価でそのエンジニアの評価が芳しくなかったことを思い出した。
上司の趣味はエンジニアの改造
これまで組織の再構築、エンジニアの育成を事業の中で行ってきた。そうした中では部下になったメンバが程度は様々だがすでにメンタルを傷つけていたこともあった。それまでのアサイメントや育成がリーダ達に都合良いエンジニアとして使っていたであろう形跡がはっきりと手にとってわかるような仕事の仕方、保有技術しか持ち合わせていないエンジニアを何人も見てきた。
4年目エンジニアにターゲットオン!
そういったエンジニアをかなりSIができるエンジニアにある意味改造してきたのは、そういったエンジニアをビジネスで期待に応えてもらえるように仕立てるのもマネージャの仕事だからだ。
4年目エンジニア、外堀が埋まる
だから、同じように4年目のエンジニアにも基本から仕事の進め方、適用技術を身につけてもわなければならない。先輩エンジニアを1on1の場で課題と思っていることを伝え、その中で先輩エンジニアが得意とする専門スキルを活かして4年目のエンジニアを改造する手伝いをしてもらえるように手配する。
期待ばかりの4年目エンジニア
4年目だからまだこれからである。自分なんて10年くらい経ってからある意味自分で気づき脱皮をしたのだ。4年目のエンジニアにとって幸いなのか、不幸なのは4年目に自分の部下になったことだ。4年目のエンジニアには変身してもらう。そして、自分の期待以上の技術を身につけてもらい、この組織から巣立って他で活躍しているという噂を聞かせて欲しい。
自分の部下になったら、ぬくぬくなんてさせない。

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