日々是クエスト

例えば、チームの一人のエンジニアとしてプロジェクトに参画していて、自分の次のキャリアパスを考えるとき、どのようなことを思い、どのようにアプローチするだろうか。

ただ、ただ、一生懸命仕事をしてれば『いつかは』『誰かが』『自分の』『貢献を』『評価して』くれる、などと思ってはいないだろうか。

もっともらしい書き出しでもっともらしいことを書いている自分も、確かに20代のイケてない頃はそんな風にボーッと過ごしていたのである。

全く話にならない。今思えば、20代の数年をドブに捨ててきたようなものである。

このエントリを読んでいる若いエンジニアの方は同じ轍を踏むことはないだろうが、どうしたらいいかヒントを欲しい方の参考になるかもしれないので、1つの事例を示す。

属する組織のキャリアパスを確認する

組織の中に属して、その中でキャリアを積みたいと考えているのが今である。であれば、組織のルールを知らなければならない。

また、ルールと運用は違っていることが多い。ルールが理想すぎて運用が追いついていないかもしれないし、ルール通りにやっていたらポジションが詰まってしまい上に上げるための空き席が出るまで滞留させられるのかもしれない。

とにかく、キャリアパスと条件を確認する。 

その上で、同期がどこまで上がっているかを人事報や社内認定の告知などで知っておく。

キャリアパスの条件を知る

 キャリアパスはどこの組織でも段階化されている。ステップを上がるためには条件を満たしていなければならない。

それも通常、キャリアパスで求められるエンジニア像として明示されているものだ。もしそうした段階ごとに求められるエンジニアのスキルセットが文書化されていない場合は、かなり、評価者の感情でキャリアが振り回されると思った方が良い。

とはいえ、手を拱いている訳にもいかないので、ない場合は、キャリアパスで次だと思う上位者のエンジニアを二人くらい見つけてどのようなスキルを持っているかを観察する。

キャリアが上になればなるほど、技術はもちろん、推進力や統率力を持っていることが多いことに気づくはずだ。

日々是クエストする

 あとはクエストでレベル上げするだけである。どうするか。日々、毎日の仕事のなかで、次のキャリアだったらどうするか、どう考え、どう判断し、どう結果を出しているかを強く意識して仕事をクエストする。

ひたすら、クエストする。

Doneの定義は、次のキャリアの段階相当のスキルを持っていて、いつでも発揮できる状態かどうか、である。

 

 

ドラゴンクエストXを支える技術 ── 大規模オンラインRPGの舞台裏

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