今年の褒める心構えはちょっと違う
以前に比べれば、去年はそこそこメンバを褒めることができたのではないか。でも会話の中でどのくらい褒めてあげられたのだろうかと思い出してもよく思い出せない。やはり、あれこれと(やっていいかとか、確認を聞きに来ることが多いので)事務的に指示するシーンばかり思い出してしまう。それでも、それまでより去年は笑顔で褒める機会を意識し、褒めることができたはずだ。
褒めるために意識すること。
無意識に褒めようともせずに褒められるとしたら、それは素晴らしい才能である。そのような才能をお持ちなら色々と勉強させて欲しい。ごく稀にそういう人がいるのが世の中の不思議ではある。
才能のない自分なりの褒めるために意識をする。心構え的なものである。
- 話しかけられたら、一呼吸おく。
- すぐに応えない。
- 感情を感じたら黙る。
褒めるのはメンバである(上長を褒めることはしない)から、基本的なハンドシェイクはメンバからである。つまり、自分は受け身であることが多い。もちろん、自分から声を掛け、話を聞きに行くこともある。そうしたときは、不意を突かれることはないから、心構えは取りやすい。
一呼吸おくのは、一旦、メンバの話を全部聞く、というポーズである。ポーズである。
すぐに応えず間を取るのは、メンバが何をしたいのか、どんな許可をもらいたいのかを知るためである。その時間をこちらから取りに行く。これはメンバの実現したいことを全部聞いた上で、意思決定すれば良いのか、情報提供(知っている人を紹介するとか)すればいいのか、却下するのかを意思決定するためである。
肝心なのは、この3番目の感情を感じるかどうかである。もちろん、この感情は自分のものでメンバの表情から読み取るようなものではない。メンバから何か尋ねられて、感情を感じるようなメンタル的なゆらぎを感じたら、それは多分に、自分にとって都合の悪いことか、準備不足などの痛みを突かれたときである。
そうなのだ。年齢に関係なく、ウィークポイントに触れられるとまるで地雷を踏んだよに相手の思考は飛び、感情だけで切り返して来るのである。
そうしないためのもう1つの心の準備がある。それは、
- ゆっくり話す。
である。ただ、このゆっくり話すも不意には弱い。メンバのスピードに巻き込まれるためだ。
そこで、秘蔵の技を備えておく。
- そうきたか。
これは孤独のグルメの五郎ちゃんが食事のときによく使う。自分の想定と違う場面に想定したときや、不意打ちを突かれたとき、とても使い勝手が良い。ただ、切り返しの難易度が高いので、身体を伴う反応を身につけてからの方が良いだろう。
今年は、『(そうきたか)』と内心で思いつつ、去年より褒めることに努めよう。