理解をイメージに変え、理解していないことを知る
昨日のエントリ「SIer思考とサービサー思考を眺める」で1枚の図を描いた。
これである。
実はいきなりこの図を描こうと思ったわけではない。初めは、2枚目のスライドから描きはじめた。元記事の1つ目のエントリを読み、誰のどこの業務について話をしているのか、書き手とブコメの読み手のズレを感じるが読み手は書き手がどこのポジションから見ているかを想像したかを問おうと思ったのである。
流れて5枚ほど描いて、6枚目に差し掛かったところで決定的に違うな、と感じた。
こうした『思っていたことと表現していることが違う』という感覚は、実際に描いてみないと得られない。
過去のエントリで何度か、頭でモヤモヤとしているだけでは考えていることにはならないのだ、コピー機から紙を取り出し、ペンを持ってまずは描いてみよう、というのはこれを実感して欲しいからである。
頭の中では整理できていると思っていても図や言葉にすると全くダメだ。なに分、ページ数が多くまとまっていないし、それほどの枚数をかけるようなものでもないはずだ。
円の集合で表現するのではなく、四象限にプロットする方が対比を表現できて良さそうだ。ただ、4つのコマの特性を必要とするので、それぞれに経営者、担当、業務、ITとプロットしてみた。これも4つ埋めるまで4つが相関するキーワードを選ぶまでにちょっと思案している。
元記事の3つのエントリ、1つ目の自分のエントリ、あと、ブコメした方のエントリを行ったり来たりして自分のまとめたチャートで自分が言いたいことを言えているかを見直す。
これが仕事だとノートにラフを描いてからスライドにすることが多いし、一旦、手描きで頭の中のキーワードや図などを吐き出してみるのがおすすめである。
とにかく、描く。
図を描くことでどれだけ理解できていて、どこを理解できていないか自分で確かめることができるのである。文字だけで理解したつもりになってはいけない。読んだ文章がMECEに書かれてるとが限らないし、読み手と同じ立ち位置で書いているとも限らない。また、明示的に書かれていない前提だってあって不思議ではない。
理解をイメージにすることでそのあたりの不整合や欠落している情報を読み取れることもある。
まずは、理解したことをイメージ化してみよう。わかった気でいるより何倍もいい。