弱いチームでもいいんじゃないか
『強いチームを作りたいのに出来ていない』という嘆きを見て、そう言えば、強いチームを作る的なことを普段からあまり言わない気がする。というよりは、強いチームがわからない。
強いチームって何だろう。
理想のチームなら、その活動テーマごとにイメージが持てる。プロジェクトチームなら、プロジェクトのゴールを実現できるスキルセットを持ち、ゴールに到達できるチームだ。組織のチームなら、チームの目標を実現に向けて活動できるチームだ。
どちらのチームのイメージにも強いという言葉のニュアンスを持っていない。表現的に避けているのではなく、イメージするチームに『強い』という言葉のニュアンスを含んでいない。
普段からやっていることは、ごく普通のことしかやっていない。
- チームの向かう方向を示す
- チームのスキルセットを示す
- メンバのスキルマップを示す
- エンジニアとしてのToBeを設定させる
- メンバの目標は、やって当たり前と成長のテーマを必ず設定する
- 目標達成の支援のニーズを定期的に聞いて回る
- エビデンスで評価する
チームビルディングのワークショップはほとんどやらない(やった方がいいのだろうが)。マシュマロチャレンジなんて楽しそうだ。価値観ババ抜きや心理的安全性ゲームも。
もし、やるとするならば、強いチームを作りたいという目的にはならないだろう。恣意的にゲームで得られる気づきを経験させたい、ということにするに違いない。
そう言ったことも、事象としてチームの中で気づいたり、タレコミがあれば、実際を聞いて、直接、当事者それぞれに雑談をすることで片付けてしまう。
目的を持ってワークショップをすると、教育の側面が強くなってしまう。君たちにはこのスキルが足らないのだ、と間接的に伝えるようなものだ。そういうのより、日常的な仕事を通じた経験の中で、学んでいく方が好きなのかもしれない。