エンジニアに遅すぎることはない。ただ、始めないと後悔ばかりする

介護業界の中の人や医療の中の人から見れば、50代の世代のエンジニアは若者扱いである。50を超えましたからね、的なことを言おうものなら『速攻で何若者が寝言を言っているのだ』くらいのターンを食らう。

50を超えて始めたことがたくさんある。書き物もそうだし、カンファレンスでの登壇もそうだ。ワークショップをやることもある。

ところで、これらを始めることは遅すぎたのだろうか。

少し前から、Re:VIEWを使い始めた。これまで執筆はWebサービスのメモ的なもの、組版InDesignでやってきた。企画から入稿までのプロセスを自分の要件に合わせてデザインし、自己最適化をしてきた。コンテンツが増えるたびに、少しずつ改良し、一定のところまで、パターン化した作業として落ち着いてきた。これが最適かどうかといえば、作業感がとても強い。実際はメモづくりが肝で、そこからはコピペで流し込み、IndDesignの中で校正を掛けていたのでPCに負担が掛かる。それは出来上がりを意識しながら校正しているからであり、その観点での期待には応えられていたが、PCの性能もあって、InDesignを立ち上げるがかったるい感はある。立ち上げの度に、特段待たされる訳でもないから、いっぱいプラグインをロードしているのだなコイツは、くらいである。

そこにRe:VIEWが割り込んできた。ちょっとした制約条件があり、それに対応すべく導入をした訳だが、InDesignの導入のハードルの低さとRe:VIEWのハードルの高さの違いは、心理的に格段に大きい(大きかった)。アプリ導入は、ダウンロード→ダブルクリックか自動更新でお仕舞いという飼いならされ、無意識に侵食されていたところをRe:VIEWで平成初期に世界線まで飛ばされたような体験をした(大げさ)。

概念がわからず、ちょっとしたライフハックで環境を整え今にいたるのだが、InDesignでもRe:VIEWでも何をしたいかで調べることができ、大体はネットにあるナレッジにたどり着けることができるので、いい時代だなと思う。

話が大分逸れたので戻すと、エンジニア(こんなおじさんをエンジニアでくくっていいのかと問われるとアレであるが部門的にはそういう部署であるし、その界隈が専門であるからそういうことにしておいて欲しい)は、何かを始めるにあたって遅すぎることはあるだろうか。いや、エビデンスは自分であるが、そんなことはない。そりゃ、もっと早く始めていれば、それはそれでよかったのだろうが、50代で始めたからよかったこともあるのだろうと思う。

ただ、始めていなければ、始めなかったことについて、やっておけばよかったと何度も後悔することは間違いない。

そう、エンジニアに遅すぎることはない、のではなく、エンジニアは始めなかったことに後悔するのである。

こう書いている自分も後悔ばかりではあるが、50代になって色々と始めて、新しいことをやり、人的関係が広がり、それがonもoffも境目なく繋がり、とても楽しい。

いや、ものすごく楽しい。

それであなたは何を始められなくて後悔しているのですか。

 

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