プロマネは指示より情報
プロジェクトマネージャをやっていたとき(今も兼務でやっているが)に、振り返って見るとやっていることがある。特に、トラブルのプロジェクトを立て直したりするときに効果がある。
次の列挙する事項に共通することは何かわかるだろうか。
- 全員出席で朝会をやる
- ホワイトボードを導入する
- メンバが個人だけで持っている情報を1箇所に集める
- チケット(物理とシステム)を導入する
- スケジュールとマイルストーンを全員に配り説明する
- 担当はカバーする体制にする
- 作る前に仕様を話す
次の事項で共通することに何があるだろうか。
- 顧客との打ち合わせはテーマに関わらず固定する
- 口頭で指示をする
- 資料の共有はメールの転送ですます
- 直近のタスクだけアサインする
- 資料が出来てからレビューする
- 期限まで終わっていないとなんとかしろと言われる
- リーダはいつも忙しそうで話しかけ辛い
- 進捗会議はやっても週1回
前者は、情報が1箇所に集まるようになっている。日々情報を共有するし、情報が1箇所に集積する仕組みになっている。
後者は、一見、エンジニアは裁量を与えられ仕事をすやすそうだが、いざ作業をしようとすると手が止まる。情報は断片的で、必要な情報がどこにあるかわからない。
前者のエンジニアは、結果を出すために情報を整理し、考えるために時間を使える。
後者のエンジニアは、何をしなければならないかの情報を集めるために時間を使う。それでも集められる情報は不十分で、これだろうと作ってから違うと言われる。
プロジェクトマネージャがプロジェクト計画を作らなければならないのは、前述の情報を示すことを体系的に表すことが必要だというプラクティスの集積となっているだけである。
前述の事項とプロジェクト計画の共通事項も同じである。どちらも、
- 情報を先に与える
- 情報を1箇所に集めておく
この2つしかない。
プロジェクトが失敗すると、必ずでてくるのはコミュニケーション不足だ。実際にそれも一因ではあるが、それはなぜ起きているかまで深掘りされない。
こうしたことは一見、平成の古い時代の話のように思えるかもしれないが、slack文化の組織も同じようなことが起きる。
- チャネルが増殖する
- 勝手にinvitされる
- 未読が増える
- DMで可視化されない情報共有が増える
- ROMはROMのまま
得てして、チャネルで言ったよね、的になる。情報は与えられるが、論理的に分散し、積層するとあっという間に見えなくなる。
リーダ、プロジェクトマネージャは、情報を(俯瞰できるように)集めること、先に与えることが必要なのだ。

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