SIerガチャ
多くのエンジニアはSIerで働くことにどう思っているのだろうか。ソーシャルネットワーク上で『SIerもいところがある』などと呟こうなら、色々とレスが賑わいそうなことは容易に想像できる。
SIerのビジネスモデルは主に受託であるから、そこで働くエンジニアに取ってどのような技術を習得するとか、システム開発手法はどれを採用するとか、適用技術やIDEはどれになるかなんて、アサイメントされるプロジェクトのガチャとしか言いようがない。
それ以前に、配属される業種やソリューション事業やインフラ事業などのどの異世界に飛ばされるか、人事の采配一つに掛かっているのは、まるで異世界系の主人公である。
主人公として意識していないと飛ばされた異世界のモブキャラにしかなれないし、一兵卒にしかなれない。SESで傭兵として飛ばされることもあるだろうが、稀に異世界の住人の中でも中枢のポジションにつけることもあるがレア度が高い。
SIerのエンジニアとして異世界に飛ばされたとして、その前に配属ガチャとプロジェクトアサインメントガチャで、持たされる武器(ツールと言語とPCスペック)がデフォルトで装備される。
配属*アサイメント*武器がエンジニアの初期値になる。さらに、プロジェクト内でのロールガチャがあり、あとはご存知のとおりである。
で、そんなSIerのガチャでSSRとか引けるのかということである。
SIerのデスマや不条理や無理難題を十分味わって、SIerのエンジニアなんてやってられないと虹彩から光を失いかけたとしても、ささやきや気づきからwillを持った瞬間、つまり、ー配属と異世界とロールで引くカードが何であったとしてもー、willに自分のリソースを全力で投下することで、その異世界にいながらも、別の、willの世界に転移可能だ。
もちろん、willに相手を選びながら周りを巻き込み、willに共感してくれる役職者を取り込まなければならないこともあるだろうが、それでもwillをもち、全力で勝負を掛けて、willを何かしらの形で証明できれば自らの意思で転生できる。
もちろん、異世界の商習慣にwillを重ねられるか、新たにビジネスにバリューを持ち込む金のガチョウのアイテムで夢を見させなければならないが。
社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった 1 (電撃コミックスNEXT)
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