品のない振る舞いとエンジニア

30前半でのこと。今、そのときの自己評価をすれば、仕事はそれほどできないのに、ときどき、品のない行動を取ることがあった。あるプロジェクトのチームは、所属する組織メンバだけだった。年功的に言えば、自分が一番若く、他のメンバはみなさん50代(と思われる)の部長クラスばかりであった。

冒頭に書いたとおり、品のない行動を気にしていた部長クラスの中で一番若い(それでも50代と思う)方からリフレッシュコーナーに誘われた。その場で、諭すように、品のない振る舞いは自分(わたしのこと)のためにならないから、よく考えた方がいいよ、と、今思い出しても親身になって話してくれた。今でいうメンター的な立場もあって、一緒に仕事をしてくなら、と考えてくれたのだろう。今ではとても忘れられないことの1つになっている。

品のない振る舞いとは、何かを燃料に勢い余る振る舞いをするということである。

なぜかわからないが、素直に話を聞いて、それ以降、品のない行動を慎むように心がけた。

ところで、とあるプロジェクトでメンバが大声を出して他のメンバに物言いをしたケースがあったらしい。結論から言えば、そのメンバは退場させたようだ。仕事の上で、どのようなことがあったとしても、危険回避でなければ大声を出すシチュエーションはないだろう。もし、あればそれはそういうケースもあるのだろうと思う。

品のない行動を取られた方は、コミュニケーションが取れていない状況で、大声を出され、一方的な形勢になるため、恐怖を感じてもおかしくない。

もともとコミュニケーションが相互で取れていない状況であり、インシデントが発生した翌日以降、そのことを水に流して仕事をできるかどうかは、同じ価値観を持って、相互に信頼関係がある上ででしか成立しないのではないか。

日常的に、意見をぶつけ、良い意見を双方で意思決定できるくらいの関係でなければ難しいだろうし、そういった関係性を作れていなかったから、インシデントが起きているのだから。

勢いがあまりすぎて、相手を傷つけることを想像できずに、自分の不満、ストレスをぶつける方は、吐き出したから翌日けろっとしているが、相手はそうではないことを予見しなければならない。

もし、こうした事案が起きてしまったらどうするか。

同じチームで仕事を続ける意思を持っている場合に限るが、オープンコミュニケーションを取り、起きおい余った真因を品のない振る舞いをした側から話させた方が良い。

その上で、チームの中で何が問題か、その障害は双方で取り除くことができるか、できることを双方のプロミスまで持ち込む必要がある。

同じチームで仕事を続けられないと判断するのであれば、品のない行動をとった方を退場させる。良い悪いではないが、そうしないとそのあとのチームが維持できない。

品のない振る舞いをしたエンジニアは、そのあとのプロジェクトに入るのにとても苦労する。自己を制することに何があると付いて回る。大きな組織であれば、それを寛容してでも取ってくれる可能性が残っているが、独立したエンジニアであれば、そういった事案があると次はないだろう。

 

日本には良い慣用句、ことわざがある。

『短気は損気』

そう言えば10代の頃、これを直すように何度か言われていた。

 

 

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