life chart

life chartという表現方法がある。対象とするもののプラスマイナスを時系列でプロットして線で結び、プラスマイナスのピークにどのようなイベントがあったかを示す。

イメージはこんな感じである。

 

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTR0wahQh4sWFcqPfqo7zMEUfoVVfTmCKSwAPQ-QIeLFF-11xjAjA

引用 自分に、一歩踏み込め!ライフチャートシート!|フクダ|note

 

プロットした点が上なら対象について自分自身がプラスに感じた何かがあり、下なら黒歴史的な何かがあったのだろう。そう描くので、中心線よりプロットする点が上であれば、第三者的にみたら、なんとも幸せな人生だった(まだ終わっていない)ではないだろうか。

 

これは自分(描く人)がこれまでの人生を振り返り、これからどうするかを考えるために使うには、ちょっとよろしくない。どう考えても、過去は変えられない。変えられない過去をみても仕方がない。

では、どう使うか。

このlife chartを描くのは、一緒に働くチームメンバに、自分のことを見せたい点をさらけ出すために使う。

キャリアを文字や口頭のニュアンスだけで伝わらないこともある。それにプラスマイナスのプロットした点が入ると、メリハリが表現されるばかりか、それを描いた人の内面の、生まれ持った性質の一部も垣間見ることができる。

例えば、先に引用したlife chartは、中心線より上に点がプロットされ、線が引かれている。このことから少なくとも、プラス思考であることは感じ取れる。

これが逆に下にプロットされてばかりであれば、リスクに対する感度がそうでない人より高いかもしれない。

中心線をまさに中心として上下にプロットしている人は、バランス型と捉えたいが実は、中心線のようなガイドがあると自然と制約に囚われる人かもしれないし、そういった制約を求める人かもしれない。

こういった読み取り方はある意味邪推の範疇で、本来は、その人なりの背景をその人が話してもいいエピソードを選び、開襟するという心理的なハードルを自ら下げる期待をして使用する。

実際、自分で描いていみると、割と素直に点をプロットできないものだ。なぜなら、マイナスのプロットはろくな思い出ではないからだ。

その点で言えば、自分の20代より前なんてその部類であり、プロットできない。

 

 

見えないものと見えるもの―社交とアシストの障害学 (シリーズ ケアをひらく)

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