プロジェクトについて語り続けたい

プロジェクトマネジメントが好きだ。何を今更と思うかもしれない。まあ、ポジトクというやつである。ただ、PMBOKは版を重ねるごとに厚くなるし、どうしてそうしたかよくわからないこともするから、割とどうでもいい。

ああ、実はプロジェクトマネジメントが好きというよりは、プロジェクトマネージャのロールが好きなのかもしれない。とはいえ、あれこれとプロマネのロールであれこれ指示をするのは面倒臭い。自分でやってしまいたい。計画を作り、マイルストーンを置いて、ここまでにこれだけは最低限やろうと、バックログ的なものを決めてやるものはやり、できたらいいはなは無理してやらない。それでいい感じであれば満足だ。

じゃあ、チームは嫌いか。そんなことはない。相談できる、自分よりも優秀なエンジニアのいるチームはいい、バッサリと鉈で切り裂くくらいの切れ味がいい。笑顔なのに、不用意な質問を投げると鉈が頭の上から落ちてくる。マサカリなんてスピードがない。鉈だよ、エンジニアの装備は。そんなチームならいい。でも一からチームをビルドするのはやっぱり面倒だ。

じゃあ、チームは嫌いかだって。メンバのキャリアパスを一緒に考えるのは好きだ。あれこれ押し付けるのではなく、選択肢を示したり、伸ばす候補のスキルを確認したり、どの仕事で、どのロールで、どんなコンピテンシを伸ばすかの相談を受けるのは好きだ。さらに、メンバが成長して、なんなら自分を追い越すくらい優秀なメンバでもいい。キャリアでもプロジェクトでも制度設計でもプロセスをデザインし、自分で食べ、デザインを洗練させていくのも好きだ。プロセスデザインをできる人はだいぶ世の中に少なくなったらしいのだが、それが本当なら自分は絶滅希少職種かもしれない。大事にしてほしいものだ。

大事にして欲しいほど自分が好きかというと10代は大嫌いだった。学力もプアで知識も少なく、ただ、バイトだけには精を出していた。価値を見極められず、時間やお金を無駄にしてきた。じゃあ今も嫌いかというと、そんなことはない。50歳前あたりから、いや30歳後半からいい感じになってきた。もちろん、自分のキャリアをデザインし、ゆるくプロジェクト的に、でも継続的に、段階的に自分をマネジメントをしてきた。その結果がまあまあだな、という感じだ。

おや、やはりプロジェクトが好きだったのかもしれない。でももっと好きなのはワイフである。

 

 

「好き!」

「好き!」

  • アーティスト:水樹奈々
  • 出版社/メーカー: King Record Co.,Ltd
  • 発売日: 2013/12/25
  • メディア: MP3 ダウンロード