チームのエンジニアの目標を共有する効果

 

エンジニアの仕事は1人では成り立たない。だからチームを組むわけなのだが、じゃあチームになったとき、協力がスムーズにできてメンバのパフォーマンスを発揮できる環境づくりができるかというと、そうもいかなかったりする。

 

ところで年度が変わった組織はすでに2か月が経っていて、設定したエンジニアの個々の目標も記憶から薄れかけている頃だろう。

 

ここのエンジニア目線で見れば、評価時期に成果なり、到達したコンピテンシレベルを評価して欲しいとそのときになって思うものだが、実際には実績が追いつかず評価されないか、やっているにもかかわらず認知されないから評価されない。

 

一つのやり方として、年度始め(始まっていたら今からでも)個々のエンジニアの目標をスライド一枚でこれをやるからと組織やチーム内で宣言することを勧めたい。

 

どっちにしろ、業務としてはチームの中で働くことには変わりはないし、個々のエンジニアとしても業務を介して目標を達成することには何ら変わらない。

 

それよりは、チームで働くときの、業務に対する関わり方やエンジニアの関心のある方向を共有できることでメンバ同士の関心が芽生える。

 

マネージャとエンジニアの2人の世界で作られる目標は、結果的にエンジニア本人にも忘却され、なんとなく1年を過ごしかねない。

 

であれば、チームで共有されていることで、そのエンジニアがなにに関心を示しているのか、どうなりたいのかを話すことで、一緒に働くエンジニアが支援したり協力をしやすい土壌を作れる。

 

共有された目標が評価されると、どのくらいの結果を出せば評価されるか目の前の事例として理解しやすい。

 

さらに、自分で自己評価をするときに達成レベルのモデルとなる(他のエンジニアと比較するという意味ではない)。

 

共有するときに、それを聞いている他のエンジニアは、ただ形式的な拍手をするのではなく、サポートする表明をするか、発表するエンジニアからサポート役を指名させてもよい。

 

マネージャとしては、誰かではなく、全員のコンピテンシをあげたいのだから。