学ぶ気持ち

プロジェクトマネージャ向けの講座に限ったことではないが、この手の講座の受講生は、どのくらい本気で学ぼうとしているのか疑問を抱いてしまうことがある。彼らや彼女らは本当は何をしたいのだろうか。学ぶ事は自分から進んで取り組まないと身に付かないことは、個々が経てきた受験勉強や就職活動で体験してきただろうに。

自分の場合は、ITスペシャリストとして進む方向を悩んでいたとき、昔の上司がヒントをくれたので、自分で進んでプロジェクトマネージャになれるように、プロジェクトマネジメント理論から自己研鑽を重ねた。
悩んでいた当時は、自分のプログラミング能力の低さや設計書の書くレベルの低さに本当に困惑していた...。

プロジェクトマネージャの実績のない自分が携われる業務は、自分のやりたい仕事、つまりプロジェクトマネージャにアサインされることはありえないから、担当業務をこなしながら、自分がこのプロジェクトマネージャだったらとか、この作業はPMBOKの実行プロセスのどこそこにあたるとか、いろいろ考えて作業をしたものだった。

プロジェクトマネージャの自己研鑽を始めた頃は、社内研修もたいした講座が無くて、創設されてもラインマネージャ優先とか制約事項も多く、どの道自分で励むほか無かった。

いま、こうしてプロジェクトマネージャ向けの講座を受けている受講生は、大変恵まれていることを実感して欲しい。自分が何年もかかって得たノウハウを苦も無く得られる機会を得ているのだから。

果たして何人の受講生が気付いて、お土産を持ち帰る事が出来るやら。