社会人になったらテストから開放されると思っている新社会人へ

勉強しない学生だったからこそ、社会人になったら開放されると思っていた。
そう、“テスト”から開放されると漠と思っていた。
世間を知らなかったんだ。

振り返れば、入社すること自体会社のテストを受けていたわけで、この4月から社会人になった人たちは自分が入社した頃のもはや就活なんて呼べないレベルの就職活動を経て社会人になった。

仕事を覚えることとテストは違うと思うけれど、日々の仕事が学校での小テストであって、その小テストの積み重ねがその後の自分を左右するなんて思いもしなかった。
天真爛漫というかバカだね。

会社によっては、昇進試験もあるし、昇進するためや社内資格の認定を受けるために業務や業務で使用する技術の勉強をしたり、社外資格を取得のための勉強をする必要がある。
業務論文を執筆させて、審査する会社もある。

そう、残念ながら社会人になったら学生以上に勉強をしなくてはいけないのだ。
学生のみなさん、あきらめてください。
特にエンジニアになる人は、その業種から転職するか、定年するまで勉強から逃れられない。
システムエンジニアなら、時代時代に要求される技術は変わってくるし、プロジェクトや顧客が変われば、適用する言語も変わってくる。
それを一つひとつ“勉強”して自分のものにしていく。
その一つひとつが小テストであって、その積み重ねが将来の自分に全部返ってくる。

その避けられない勉強は、貴方が今知らない将来への一つのステップだとしたら。
自分自身で知を刺激して、勉強するしかしかたがないのだ。

小テストは、直接採点されるものはない。
結果は、給与の形で返ってくるところがかなりしんどいのだけれど。