コミュニケーションスキルの高いエンジニアは使えないのか

エンジニアのアウトプット
誰にでも、コミュニケーションスキルは少なからず必要なもので、それについては誰も否定はしないだろう。エンジニアにもコミュニケーションスキルが矢鱈滅法高いエンジニアもいれば、もう少し話そうよ、とつい声をかけてしまうエンジニアもいたりするものだ。就職氷河期前の頃の新卒採用での学生なら、人と関わるが嫌だからIT業界に入ればディスプレイと一日向かっていれば仕事が出来るんでしょ？なんて、のたまう勘違い君がチラホラくらいはいたものだ。そんな学生に当たっても当たらなくても“人と接することが仕事の8割だから”と釘を刺したこともあった。あの頃と比較すれば、今の学生は就活するための不安を掻き立てられているから、ディスプレイだけ見ていればいいなんて言いはしない。
これまで一緒に働いてきた沢山のエンジニアがワタシの前を通り過ぎていったが、ずば抜けてアウトプットの質も速さもある人もいれば、相対するエンジニアも沢山見てきた。ずば抜けてアウトプットの質も速さもあるエンジニアのコミュニケーションスキルが高いのかと言えば、そうだったりそうでなかったり一概に言えない。無論、アウトプットが出せるエンジニアなので、ベースのコミュニケーションスキルは一定の度合いを超えていたが。大概において、そのようなアウトプットの質も速さも出せるエンジニアは、技術力も兼ね備えて持っており、たとえアウトプットする領域が専門でなくても本質を掴み理解するまでの要領が良い傾向がある。

技術がないなら似非エンジニア
コミュニケーションスキルがどれだけ高くても、コアとなる実践できる技術がないなら似非エンジニアといわざる得ない。なんでもどの領域でもいいのだが、実際にデリバリの鉢が回ってきたときに、“しょうがないな”と言いながら自分で手を動かせることができるなら良いのだが、コミュニケーションスキルばかり高いと言われるのはそれは“口ばかり”なのであって、エンジニアではないのだ。なので、若いころには兎に角、何でも良いから技術を身につけろと口をすっぱくして、シワシワにしながら念仏のように唱えるのだ。